内容説明
「そこのじいさん」ってオレのことか!誰もが抱える、心の年齢と実年齢とのギャップ。おもしろくて、痛烈で、少し哀しい…。残りの人生に意味なんてなくても、自分なりに、ただ生きていくだけ。
目次
1 わたしは老人ではない
2 平成・令和時代の新じいさん
3 みんな好きに生きている
4 心は若いが、身体が老けている
5 二回目の救急車と道路顔面突入
6 ちょっと前向きな話
7 ニュース断ち
8 テレビ断ち、芸人断ち、CM断ち
9 意味も価値もない人生を生きていく
著者等紹介
勢古浩爾[セココウジ]
1947年、大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒業。洋書輸入会社に入社、34年間勤続し、2006年に退職。以後、執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Karl Heintz Schneider
35
60歳以上の人に質問です。あなたは自分のことを老人だと思っていますか?恐らくほとんどの人が「思っていない」と答えるでしょう。63歳の私もそのうちのひとりだ。ふたりの子供を育て上げ、両親を看取り仕事も再雇用で要職をはずれ時間的余裕もある。やりたいこともたくさんある。老人?とんでもない、これからは第二の青春だ!そして77歳の著者も自分のことを老人だとは思っておらずしかも調査の結果ほとんどの方が同じように思っているそうだ。老人とは勝手になるものではなく、人との関わりの中でじいさんやばあさんにさせられるのだ。2025/05/09
ホークス
31
2025年刊。毒舌で知られる勢古氏も70代後半。老いによる心と身体のギャップに加え、若い頃から世間と相性が悪く、「自分と世間の価値観のギャップ」も強くなる。 60代の私も益々、空気と世間が苦手になってきた。以下自分用メモ。⚫︎不愉快になるだけのニュース(紙、TV、ネット)から著者は距離を置いた。ニュース断ちは良い健康法(許可も不要)⚫︎好きなTV番組やYouTubeは自分の業だと受け入れる⚫︎マスコミに限らず、誰かを大物扱いしたり下げたりする「内輪の空気」的なものが何としても嫌い。これは私の業。2025/06/24
funuu
8
大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒、明治大学大学院政治学修士課程修了。橋川文三に師事。大学院修了後、洋書輸入会社に勤務。「石原吉郎論」で開高健賞候補。その後文筆活動に入り、『まれに見るバカ』がベストセラーとなる。2006年退社し文筆に専念。新書による人生論が多かったが、2009年本格評論『大和よ武蔵よ』を刊行。 優秀だが 超一流にはなれなかった著者 普通の人の気持ちがまだわかる感じ。 テレビだちと言ってるが結構みて批判。 2025/04/28
図書館ポイズン
7
60歳超えて、こんなタイトルだと読みたいと思う。 しかし。あまり合わなかった。2025/05/23
スローリーダー
4
20年前『思想なんかいらない生活』を読み、社会や哲学思想について良きにつけ悪しきにつけインパクトがあったので著者の名を覚えていた。久々の舌鋒も老人の繰り言を聞くようでちょっと脱力。高齢になっても「おれはおれ」で、若い時から連続して今に至っているため自分が老人などとは意識しない。でも肉体は老人でボロボロ。精神と肉体とのギャップに愕然となる。とまあ前半は自分のことを自虐的に書き、後半はニュースやテレビについての批判を展開。ロルフ•ドベリのニュースダイエットは面白そう。2025/04/17