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内容説明
俳優デビューした昭和8年の「音楽喜劇ほろよひ人生」から昭和22年「初恋物語」まで。出演した映画撮影エピソード満載!回想の俳優人生から見えてくる日本映画の歴史!戦時中の戦意高揚映画の内実など資料的にも貴重。
目次
前篇 映優五年生(不如帰;ほろよひ人生;あゝヲン痴難苦行;きぬた・たぬき噺 ほか)
後篇 映優老年生(彦六大いに嘆く;ぐづり方教室;或る日の九郎兵衛;予感病患者 ほか)
著者等紹介
徳川夢声[トクガワムセイ]
本名・福原駿雄。明治27年(1894)、島根県に生れる。45年、東京府立一中を卒業。大正2年、活動写真弁士となり、独特の語り口で人気を集め、欧米映画の名解説者として一世を風靡した。トーキーの出現後は、漫談家、俳優として活躍し、戦後はラジオからテレビに進出、とくにNHKラジオで放送された『宮本武蔵』が有名。昭和25年、NHK放送文化賞、30年、菊池寛賞、32年には紫綬褒章を受けた。40年以来、東京都名誉都民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Wagatsuma
7
活動写真時代の有名弁士、徳川夢声がトーキーの勃興により職を失った後日譚。なんと自分を袖にした映画会社で俳優になっていたとは。しかも、坊ちゃんのたぬきとか、吾輩は猫であるの迷亭を演じていたなんて見たいわぁ。清川虹子、高峯秀子、沢村貞子が娘役、上原兼は新人、地名では砧が砧村と、時代というより歴史を感じるわ。太平洋戦争中も普通に娯楽映画が作られ上演され、昭和初期の雰囲気をそのまま保っていたようだ。ギリギリまで戦況を隠した首脳陣の采配が、暗に窺える。戦時統制の中で一億総玉砕のイメージだけが戦中時代じゃないんだな。2015/07/20
kokada_jnet
1
昭和8年から昭和23年までの、夢声が出演した映画についてのエッセイ集。あまり周囲の描写はなくて、自身の状況について語る。これを読んでも映画史についてはよくわからないが、夢声史については、わかる。2011/03/02