内容説明
やっぱりあります、「ホンネ」と「タテマエ」。裁判ギョーカイがわるわかり。
目次
第1章 「裁判官」ってどんな人?(裁判官は雲上人?;司法試験に合格してもなれるとは限らない! ほか)
第2章 「検察官」ってどんな人?(検察官はコワイ人?;検察の「権限」と「奥の手」 ほか)
第3章 「弁護士」ってどんな人?(弁護士のお仕事事情;イソ弁・ノキ弁・タク弁 ほか)
第4章 「裁判員」に選ばれたら?(裁判なんてまるでわからない私が「裁判員候補」!?;呼び出し状が来たら? ほか)
著者等紹介
大河原眞美[オオカワラマミ]
高崎経済大学教授・大学院地域政策研究科長。日本弁護士連合会裁判員制度実施本部法廷用語の日常語化に関するプロジェクトチーム外部識委員。わかりやすい司法プロジェクト座長。家事調停委員。上智大学外国語学部英語学科卒業。ウィスコンシン大学マディソン校文学修士。シドニー大学文学博士。法言語学の観点から裁判の研究を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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黒糖
3
”裁判ギョーカイ”のウラ話、法曹の実務内容や裁判の仕組み等々を解説やイラスト付きで分かりやすく読ませる本。著者は法言語学が専門だということで、裁判に関わる法律用語が沢山出てきますが、解説がくだけた調子で理解しやすく、堅苦しさが全くありません。イラストや漫画が使われているので、裁判の仕組みや法曹の実態に興味も知識もなかった人でも、気軽に読めると思います。通り一遍の内容だけでなく、独特の意味を持つ裁判用語の紹介や一般の人にあまり知られていないような四方山話も多く、”裁判ギョーカイ”が少し身近に感じられました。2015/01/17
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
1
何かしらの事情で誰かしらから訴えられることを想定して刑事訴訟の仕組みや民事請求手続き的なものを予習しておき来たるべき審判の日に備えようという気は全く無い。なのに私はなぜこんな本を読むのでしょう?裁判官という職業の特殊性や厳格性、独立した精神性と品格にはサムライにも通ずる矜持が窺えて敬意を覚える。だからといって自分がなる筈もなりたい訳もなく、私はなんでこんな本を読んでしまうのでしょうか?裁判員制度開始からずっと指名の赤紙が届く覚悟で郵便受けの前に正座して禊を続けているがミジンコは選外のようで待ちくたびれ中。2016/03/20
ブルー
1
実際に行われてる裁判について、初めての人によく分かるように説明されてるガイドブックみたいなものでした。検事、検察、被疑者、被害者、釈明、所持するなどの単語など・・。がしかし、次から次へと単語と説明が出てきて結果的には覚えることができない情けない自分(´・д・`)こういう業界が好きとかいう方だったら、ガイドブック的に読めると思います。実際の画像などもあったらよかったかな。イラストは少し好みではなかったです・・2015/01/13
Akihito Yamada
0
裁判官、検察官、弁護士の法曹三者の裏話を知ることができる。マスコミなどでよく聞かされる、容疑者と被疑者の違いとか、強盗と窃盗の違いとか、、そんな細々した言葉の違いや、裁判業界でしか使わない日本語の使い回しなどもすごく面白かった。特に面白かったのは、日本の刑事裁判の99%は有罪ってことかな。検察の組織力は弁護士のそれとは桁違いということですな。2015/01/02
よし
0
それぞれの立場からの考え方を知ることができた。業界用語もより関連した言葉で分かりやすくなってほしいと確かに思う。読み応えがある本であった。2025/02/18