内容説明
「私のためではない、国のために」。81歳の今も、バリバリの現役。“女傑”と呼ばれた時代の先駆者の傑作評伝。
目次
第1章 将来ひとかどの者になる(長屋を探訪する少女;松田家の家族史;有隣園 ほか)
第2章 事業家への旅立ち(商売のコツ;三島由紀夫との恋;アメリカ留学 ほか)
第3章 太陽の時代を生きる(日本ホームズ;住宅産業・五つの大罪;住宅元年 ほか)
著者等紹介
鈴木れいこ[スズキレイコ]
昭和10年、台湾・台北の生まれ。昭和55年、新聞記者の夫の定年後、台湾、シンガポール、アメリカ、カナダ、スペイン、コスタリカ、メキシコなどを訪ね、一年の半分を海外旅行に費やす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Honey
1
松田さん自身の人生の歩みも興味深かったですが、彼女の生まれ育った時代背景なども大変興味深かったです。そして、今に至るまで…やはり私たちは歴史を紡いで生きているんだな、と実感。彼女のストレートな気性、上司としては。ちょっとおっかない感もありましたが、大変に正論をもって突き進むスタイル、真似はできずとも、とても好ましく感じます。生涯現役でがんばってください!2012/10/20
いけまり
1
現80近くの実業家の評伝。実業家というよりちょっといい家の活発なお嬢さんのお話。祖母の安仁子がニューイングランドから日本人男性がいばらでかぶれたのを介抱してるうちに好きになったエピソードがよい。それで40代後半で日本にやってきたのも。三島由紀夫とつきあっていたそうで、エピソードから初めて三島が普通の人の一面もみえて興味がもてた。アメリカのテレビ業界にとびこんだり、やれることをぽんぽんとどびこむのが今はない軽やかさかも。保守なのもご愛敬。2011/01/01