内容説明
江戸川乱歩から横溝正史、山田風太郎、半村良にいたる怪奇・伝奇小説、筒井康隆のSF小説、宇能鴻一郎、川上宗薫のポルノ小説、過激な団鬼六のSM小説、大藪春彦のハードボイルドまで、代表的エンターテイメント小説の魅力をユニークかつ大胆な視点から語りつくした。
目次
前口上 あるいは物語の変容
物語の始まり―半村良論
敗戦に偏執するもの―大藪春彦論
瓦礫の上のウルフガイ―平井和正論
変容せる肉体の博物館―山田風太郎忍法小説論
明治のぞきからくり―山田風太郎『警視庁草紙』論
物語の饗宴 風太郎世界を歩く
ディスカバー「怪奇幻想」―横溝正史論
横溝正史ふたたび
錯乱する距離―江戸川乱歩論
「快感」に縛られた性―宇能/鴻一郎・川上/宗薫論
日常により添うラディカリズム―団/鬼六論
夢の終わり―筒井/康隆論
物語としての五木寛之
五木/寛之論
著者等紹介
上野昂志[ウエノコウシ]
1941年東京生まれ。1966年、東京都立大学大学院在籍中(専攻は魯迅)、漫画雑誌「ガロ」に「目安箱」という社会時評的なコラムを連載したことから、評論家として執筆活動に入る。深い洞察と鋭く柔軟な批評精神には定評があり、映画、文学、写真、美術、漫画、音楽等、多岐にわたって健筆を振っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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