内容説明
清水正が解き明かす賢治童話のエロスと数字の謎。
目次
序章 なぜ、今、宮沢賢治なのか?(悲嘆と憤怒;ケンジ童話の深層への踏み込み;『銀河鉄道の夜』と『カラマーゾフの兄弟』―テキスト深層に隠されたドラマ ほか)
第1章 ウラ読みケンジ童話(ウラ読み『銀河鉄道の夜』;ウラ読み『どんぐりと山猫』―オイディプス的野望とその挫折;ウラ読み『黒ぶだう』;ウラ読み『毒もみのすきな署長さん』―エッチが何より好きな署長さん;ウラ読み『雪渡り』―高級な騙しのテクニック;ウラ読み『よだかの星』―オイディプス的野望とその挫折;ウラ読み『ビヂテリアン大祭』―『ビヂテリアン大祭』を読み終えて)
第2章 ケンジ童話における数字の謎(ケンジ童話における数字の謎(疑問編)
ケンジ童話における数字の謎(解答編)
『銀河鉄道の夜』と『風の又三郎』―“三”と“四”の関連
『なめとこ山の熊』―〈四〉〈七〉〈十〉の謎を解く
『注文の多い料理店』と『ヨハネ黙示録』―〈六〉〈七〉〈十三〉の謎を解く
『みじかい木ぺん』に見る数字の秘密―キリストになりそこねたキッコ)
著者等紹介
清水正[シミズマサシ]
1949年我孫子市生。日本大学藝術学部文芸学科卒。日本大学藝術学部文芸学科教授。日本大学大学院芸術学研究科教授。所沢校舎で「マンガ論」を担当、つげ義春、浦沢直樹、望月峯太郎、業田良家、白土三平等のマンガ作品を講じている。江古田校舎で「文芸批評論」を担当、ドストエフスキー、宮沢賢治等の作品を講じている。文芸批評家。D文学研究会主宰。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。