内容説明
父・水上勉とすごした信州の日々、経営する美術館のこと、そして、あの忌わしい赤ペンキ事件…。菊池寛賞受賞作家が綴る珠玉の最新エッセイ集。
目次
第1章 「美術館」遠景(老春新雪;学校美術館;「季刊文科」 ほか)
第2章 父の肖像(父水上勉とすごした信州の日々;父の肖像;こころの風景 ほか)
第3章 赤ペンキとコスモス(乾かぬ絵具―「戦後六十年」に思う;「無言館」と戦後六十年―その「熱狂」と「静寂」;絵の「尊厳死」のこと ほか)
著者等紹介
窪島誠一郎[クボシマセイイチロウ]
1941(昭和16)年東京生まれ。信濃デッサン館、無言館館主、作家。印刷工、店員、酒場経営などを経て、64(同39)年、東京都世田谷区に小劇場運動の草分けとなる「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立。79(同54)年、長野県上田市に夭折画家のデッサンを展示する「信濃デッサン館」を、97(平成9)年、同館隣接地に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を創設。『父への手紙』『「明大前」物語』(筑摩書房)、『信濃デッサン館日記』『無言館の坂道』『雁と雁の子』(平凡社)、『無言館ノオト』『石榴と銃』『鬼火の里』(集英社)、『無言館への旅』『高間筆子幻景』(白水社)など著書多数。第四十六回産経児童出版文化賞、第十四回地方出版文化功労賞、第七回信毎賞を受賞。2005(平成17)年、「無言館」の活動で第五十三回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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