内容説明
時を超えて、“暗殺団アサシーニ”がよみがえる…。カトリック教皇選出を巡る衝撃のミステリ。
著者等紹介
ギフォード,トーマス[ギフォード,トーマス][Gifford,Thomas]
1937年アメリカ・アイオワ州生まれ。ハーバード大学卒業。新聞記者などを経てミステリ作家になる。デビュー作は『ウィンドチル・ファクター』(角川書店)。2000年10月アイオワ州で癌で死す
高月園子[タカツキソノコ]
1952年生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。翻訳のほか、音楽関係の記事や、約二〇年にわたるロンドン生活を題材にしたエッセイなども執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Cinejazz
16
カトリック教会の頂点を極める“神の代理人“ “聖ペテロの後継者” “ヴァチカン市国元首”として君臨するローマ教皇を選出する「コンクラ-べ」を巡り、ナチス・ドイツが欧州制圧した忌わしき時代に暗躍したアサシ-ニ(暗殺団)と教皇を取巻く枢機卿や神父らの陰謀を暴いた、衝撃の長編サスペンス小説。全世界5億人信徒のモラルの番人であるべきローマ教皇の裏の貌には、ロ-マ・カトリック教会の組織体制を堅持するため、反対勢力の抹殺をも厭わぬという、エゴと陰謀の歴史が秘匿されていた…この誠しやかに語られる物語の背景には、↓2025/05/14
mico
2
ローマ・カトリック教会の闇を描く壮大なヴァチカン・ミステリー。調査と執筆に9年もの歳月を費やしたそうで、カトリック世界の描写はじつに迫真性に富んでいる。まえがきで、この小説を完成させるまでにカトリック教会やその信徒たちからさまざまな妨害を受けたことを示唆しているのも興味深い。正直に言うと私は途中でオチが予測できてしまったのですが、それでもなおこのダイナミックなプロットには感服します。2012/07/26
saimoon
2
長いけどそれなりに面白かった。が、そこかー・・・ってオチなので、ここまでの冒険が大きかっただけに寂しかったような。2010/09/05
poke
1
人物の名前と立場が中々憶えらず挫折しかけたけど、ストーリーが気になって読み進める。中盤から一気にスピードがついてきた。とにかく、結末を知りたくなる作品でした。2011/11/26