内容説明
倫理崩壊、汚職、拝金主義、政官財の癒着…。すべては戦後史にその萌芽があった!!名著で読み解く昭和裏面史。
目次
森正蔵『旋風二十年』
森正蔵『風雪の碑』
朝日新聞浦和支局同人『ペン偽らず』
丸山通郎『アナタハン』
マーク・ゲイン著、井本威夫訳『ニッポン日記』
鈴木栄二『総監落第記』
エリザベス・グレイ・ヴァイニング夫人著、小泉一郎訳『皇太子の窓』
P・ランガー、R・スウエアリンゲン共著、吉田東祐訳『日本の赤い旗』
H・E・ワイルズ著、井上勇訳『東京旋風』
三田和夫『迎えにきたジープ』〔ほか〕
著者等紹介
千葉仁志[チバヒトシ]
1942年、福島県生まれ。早稲田大学文学部(心理学専修)卒業。PRディレクター、雑誌編集者を経て、1974年に文藝春秋の立花隆「田中角栄研究」取材班に参加。これを契機に週刊誌、月刊誌のライターに転身。講談社の「週刊現代」の専属記者になり、政治、経済、皇室、宗教、犯罪、読書欄を担当。1999年に現場から退き、企画会社「メデアスリー」を設立。傍ら専門学校「東京ビジュアルアーツ」(旧東京写真専門学校)で講師(体験的マスコミ論、取材法)を務める。2003年に引退し、東京から神奈川県の湘南に移住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がんぞ
3
戦後2年間、大阪市に大阪警視庁があって、大阪警視総監がいた。GHQの指令で「ヤミ市一掃」に取り組んだが、部落や共産党は人権訴訟などで抵抗した…/百歳ちかい野坂参三の除名はソ連から資金援助を受けていたのをごまかすためか?朝鮮戦争が始まると活動資金を得るため大企業に入り込んだ党員が他企業の党員と示し合わせて手形乱発など取り込み詐欺をやったり…/ソ連は細菌部隊25名を「矯正労働」研究を続行させた/本当に河本大作が張作霖を殺したんだろうか?学良の父親殺しを敗戦国に転嫁したのではないか?学良は生涯政治的幽閉となった2023/07/17
akinbo511
3
昭和という時代を外史や裏面史から見るための既刊本60冊の概要を紹介。当該本だけでなく、関連する本の内容を紹介しつつ、その事件の解説をしているので勉強になる。学校の勉強としての歴史は嫌いだったが、非常に楽しく読めた。 2013/05/02
ポルポ・ウィズ・バナナ
0
少し前までは「タカリ屋の左翼」「旧陸軍」「売国政権の自民党」を批判するのがごく普通のポジションだったのがよくわかるなあ。今の流れはおかしいわな。2013/04/14
tecchan
0
戦後史には様々な謎がある。本書は、昭和20年代以降、そうした謎を扱った書籍を紹介している。既に読んだ本もあるが、こんな本も出ていたのか、あの事件について、当時こんな見方をしていた人もいたのかなど、いくつかの発見があった。2024/08/01