福田和也と“魔の思想”―日本呪詛(ポスト・モダン)のテロル文藝

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860291273
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

本書は、福田和也に焦点を当てて、日本を骨の髄まで腐食している新型アナーキズムを分析し、解明しようとするものである。

目次

第1章 廃墟、廃墟、廃墟―建築を転倒する磯崎新
第2章 祖国呪詛のネオ無国家主義―福田和也と「幻像の文芸」
第3章 古典美と日本の廃滅―「魔性の文人」保田與重郎
第4章 與重郎の真像をなぜ隠蔽するのか
第5章 漂流と偽像―ポスト・モダンは「自己破滅の魔教」
第6章 逃走と“日本の砂漠化”―「ドゥルーズの伝道師」浅田彰
第7章 狂人の解放、囚人の解放―「反・人間」と「反・知」のフーコー
第8章 福田和也の「ハイパー・スキゾ文藝」―無知か、知の破壊か

著者等紹介

中川八洋[ナカガワヤツヒロ]
昭和20年、福岡県生まれ。東京大学工学部航空学科宇宙工学コース卒。米国スタンフォード大学政治学科大学院修了。筑波大学教授。専門は英米系哲学、憲法思想、現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

H2A

12
悪い意味で刺激的な内容。著者は保守主義を信望し、ルソー以来の革命思想にはひどく嫌悪を感じているらしく、取り上げている人物たちと違う意味で偏向している。題名にある福田和也は「和也」と呼び捨てされているがそれも序の口。彼の原点にある保田輿重郎の狂気を丹念に暴くと、ポストモダンの思想家たちを解体していく。著者の語りは熱がこもっていて中毒性があり、学者が書いたとも思えないトンデモ本。しかしおもしろい。 2016/01/25

挙党協

1
再読。福田和也はダシにされている格好で、実際は中川先生のポモ批判。保田與重郎を口を極めて非難しておきながら、いい加減な言及をしている(と先生がみなした)人物には「教養人の保田に失礼だ!」と怒り出すサムライぶりがいい。狂気さえ滲むあとがきは必読。2017/07/18

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