内容説明
平成の猫「小次郎」がこの世の中を一刀両断。新たな「吾輩」伝説、ここに誕生。
著者等紹介
森本哲郎[モリモトテツロウ]
大正14年、東京都生まれ。東京大学卒業、同大学大学院社会学科修了。大学在学中より風刺雑誌『VAN』編集長を務める。東京新聞社を経て朝日新聞東京本社に入社。朝日新聞社では学芸部次長、編集委員などを歴任。昭和51年フリーに。以後、評論家として世界各国を歴訪し、文明批評や旅行記など著述を中心に活動
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感想・レビュー
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Yemi
34
夏目漱石「吾輩は猫である」をこよなく愛する森本哲郎さん。大好きな作品のパロディを試みたくなったとあとがきにありました。猫目線からの人間が描かれています。図書館で同名の作品を借りたつもりだったので表紙が違うことに気づいたときは残念な気持ちになりましたが、読んでみたら面白かったです。2025/07/20
むう
7
読友さんのインプレで読みたくなって図書館で予約したら、同じ題名の別の本が届いたとさ(笑)。ああ勘違いな初読み作家さんです・・・というか、作家というより評論家さんで、アナウンサーの毅郎さんのお兄様なんですね(驚)。内容は、かの文豪の偉大な作品のパロディではあるのですが、猫の視線で人間という「万物の霊長」を面白おかしく茶化すというシニカル作品で、ところどころ苦笑しながら読みました^^ 本当に読みたかった赤川次郎さんの同名作品は、地元の図書館では蔵書になく、結局アマゾンで注文しました(爆)。 2016/12/13
Totchang
5
設定は夏目漱石のパロディーで、本文にもその様子が記載されています。ですが、これはこれで、世の中を高みから風刺しているように装っていながら、登場人物の住む世界を洒落飛ばしている感じを受けました。お暇な時にはどうぞ。2017/01/19
レモンケーキ
4
夏目漱石の吾輩は猫であるのパロディ。同タイトルの別の本と間違えてしまったのですが、読みやすく読了。面白かったです。2017/04/06
inoko
4
猫の小次郎くんが、かわいくて挿絵もかわいくて、楽しく読めました。2017/01/11