内容説明
昭和を語り継ぐことをライフワークとする著者が26人の時代の証言者から明らかにした昭和の真実。
目次
第1章 戦争が残した禍根(朝枝繁春「スターリンは、わたしには命の恩人となるかもしれない」;アレクサンドル・フェクリソフ「原水爆開発に携わっている科学者が協力者になった。この男と常時連絡を続けろ、と」 ほか)
第2章 志に生きた人びと(伊藤義彦「小さな組織だって維持するのは大変。一途に進むというのが僕は好きなんだ」;乙戸昇「インドネシア独立と同時に、この地で人生を再スタートさせようと考えた」 ほか)
第3章 未来を見通す鋭い眼(大原謙一郎「孫三郎という人物は、企業経営者と個人の道楽をはっきり分けていた」;杉田一次「イギリス軍将校は、最終的にわれわれが勝つと言ったが、私も内心そう思っていた」 ほか)
第4章 昭和史の証言者たち(アレクセイ・アレクセーヴィチ・キリチェンコ「日本にはソ連への軍事的進出計画があった。さらには細菌兵器による攻撃も」;熊沢乃武夫「結婚式は菊の十六弁付きの紋付を着ましたが、誰も一言も文句は言わなかった」 ほか)
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年北海道生まれ。ノンフィクション作家、評論家。同志社大学文学部社会学科卒業後、出版社勤務を経て著述活動に入る。主に日本近代史(特に昭和史)の事件、事象、人物に題材を求め、延べ四〇〇〇人余りの人々に聞き書きを行い、ノンフィクション、評論、評伝などの分野の作品を発表している。個人誌「昭和史講座」(年二回刊)を主宰。現在、立教大学社会学部非常勤講師、函館大学客員教授、朝日カルチャーセンター講師(昭和史の連続シリーズ)などを務める
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