日本歌人叢書<br> シネマ - 短歌集 (復刻版)

日本歌人叢書
シネマ - 短歌集 (復刻版)

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  • サイズ B6判/ページ数 118p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860238193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瓜坊

18
まず装丁に惹かれて。ページをめくると見開きに4首。どれも切実に言葉が躍ってて優雅な語で俗っぽく、楽しげなイメージが並ぶのに如何ともしがたい心身や虚しさ、孤独が浮かび上がる。この本は手元に置いておきたいと思った。作者の石川信雄は昭和5年から1年間だけ短歌を詠んだ。曰く新しいポエジイを生み出すために生活のすべてを歌に捧げるのは長続きしないから。歌はそれっきりで後は批評を専らにしていたという。現実を再現することを目指さず、意味の飛躍と映像の強引な結び付けで作られた歌はとにかく楽しくてドラマティックな瞬間瞬間。2018/03/12

はち

3
NHK短歌で取り上げられていて気になった歌人。戦前の作品とは到底思えない、とても現代的な作品。事実を詠むことが主題であった近代短歌と言うより虚構すら主題とする現代短歌に近い。もちろん塚本邦雄以前の作品。何度でも何度でも読み返すことになるだろう。旧字が読みにくいが、復刻版と言うことで。2014/11/14

hirom

2
大阪市の「葉ね文庫」で目に付き購入。昭和五年~六年に発表され昭和十一年に発刊された歌集の復刻版(2013年刊)。妹さんが復刻をずっと願っていたと言い、歌人中澤系との似た運命を思った。本歌人はこれをもって歌の別れとなったらしい。非写実的で独自の詩的世界を目指した百二十三首。仏文ことに象徴派やコクトーに造詣が深かったらしく短歌という定型と格闘しつつ写実を排して詩情を追及している。たいへん貴重な歌集を手に入れることが出来て「葉ね文庫」さまに深く感謝します。2015/06/08

hirom

1
瑞々しい短歌。こんなの詠えたらいいのにな。復刻に感謝します。2016/03/21

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