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RL‐ロバート・ジョンスンを読む―アメリカ南部が生んだブルース超人

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  • サイズ A5判/ページ数 385,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860204327
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

内容説明

2011年、生誕100年を迎えた史上最も革新的なブルースマン、RLことロバート・ジョンスン。その深層へと切り込む渾身の一冊!RLの亡霊をアメリカ南部に追い求め、当地の社会・文化背景を手がかりに残された29曲を深く丹念に考察、RLの革新性と人間性に鋭く迫る。ロバート・ジョンスンの本当の姿とは?あの“クロスロード伝説”が意味するものとは。

目次

Intro Last Dance in Greenwood,Mississippi 1938
1 デルタの細道―Goin’ Down Big Road by Myself
2 悪魔を魅入った男―Me and the Devil Blues
3 土曜の夜のデルタ・ブギ―Mississippi Guitar Boogie
4 生きのびたロバートの幻を追う―Robert Johnson at the Newport Folk Festival 1964
5 29曲全訳―29 Lyrics Translations
6 29曲を聴く―29 Ways(to Get to the RJ’s Door)
7 デルタ・デイズ~RLの生きた時代―Delta Days‐Robert Johnson 1911‐1938
8 ブルースに追われ続けた男―Blues Walkin’ Like Robert

著者等紹介

日暮泰文[ヒグラシヤスフミ]
1948年東京生まれ、神奈川県育ち。ブラック・ミュージック・ランブラー。慶応義塾大卒。ブルース愛好会を設立、執筆活動を続けながら、ブルース・インターアクションズ(Pヴァイン・レコード)を75年に創業。2007年にリタイアするまでLP、CD、雑誌、書籍等、多数のリリースを続ける。家族は妻、娘二人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

23
久々に読み返した。ロバート・ジョンスンに対する著者の思いが溢れる作品。さすがどっぷりとブルースに浸かってきた著者で、人となり、時代背景、歌詞や曲の解釈、いずれも丁寧でロバートという人物像が浮かび上がってくる。ただし注意すべきは、この極めて資料の少ない人物を描き出すのには、多分の想像力が必要だということ。当然著者もそれは承知しており、その上で、「かくあるべき」と筆を進めている。地理や歴史を学んだ者からすると、少し首をかしげたくなる面もあるが、これは学術書ではなく、著者のロマンが詰まった作品として納得した。2019/04/01

yooou

6
☆☆☆☆★ 面白い!!知らなかったブルースの深い世界。そしてロバート・ジョンスンのなにかこうジム・トンプスン的な独自で不気味な生死感に痺れた。2013/03/21

酩酊石打刑

3
この著者には、雑誌『ブラック・ミュージック・レビュー』、Pヴァイン レコードで音楽受容に関して非常にお世話になった。ハイチを中心にしたマルティニークや、ザイールのリンガラにも、彼に引きずり込まれたような気がする。彼の基本姿勢は、音楽を表層的に受け止めるのではなく、その音楽が生まれ、受け入れられていた社会を理解することにより、より深く音楽と関わろうとするところにある。この著書においても、RLの生きたアメリカ南部の情景が浮かび上がってくる。(コメントに続く)2013/04/09

Wataru Hoshii

3
クロスロードで悪魔に魂を売った伝説のブルースマン、ロバート・ジョンスンの研究本。学術的なものではなく、ブルース愛に生きる著者が趣味的に突き詰めた内容だが、最新の研究まで踏まえた既存の説の再検討や、従来訳の批判的考察にも及んでいて読み応えがある。特に当時の黒人社会での教会の位置づけや、「墓場での練習」などフードゥについての考察は歴史文化的に興味深く、ジョンスン理解の大きな補助線であることがわかる。ジョンスンの遺した29曲の録音は、自我というものに苦しむ人間の心の本質に鋭く切り込んでくる。2011/09/03

釈聴音

2
「もしもRJが1938年に死んでおらず、60年代のブルース・リヴァイバルを(サン・ハウスやスキップ・ジェイムズのように)迎えていたとしたら?」という仮想で書かれた章が面白い。50歳を超えたRJは、どんなブルーズを歌うのだろう?2013/03/09

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