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ヒップ―アメリカにおけるかっこよさの系譜学

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  • サイズ B6判/ページ数 605p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860203528
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0098

内容説明

黒人と白人が、ユダヤ教徒とキリスト教徒が、ゲイとストレートな人たちが、ごちゃまぜで生きていくためにアメリカが生み出した、お金や血筋によらないアイデンティティ、それがヒップ!アメリカ文化を貫く概念がわかる名著、待望の邦訳!犯罪者がヒーローになり、アウトローが経済を動かし、反体制がビジネスになる!?ニューヨーク・タイムズ優秀図書賞受賞。サンフランシスコ・クロニクルベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞。

目次

ヒップとはなにか?―アメリカについての表層的考察
初めにリズムありき―奴隷制、ミンストレル、ブルース
ヒップのオリジナル・ギャングスターたち―エマソン、ソロー、メルヴィル、ホイットマン
わが黒き/白きルーツ―ジャズ、ロスト・ジェネレーション、ハーレム・ルネサンス
ヒップスターはレディを殴るか?―パルプ・フィクション、フィルム・ノワール、ギャングスタ・ラップ
ヒップ黄金時代1―ビバップ、クール・ジャズ、冷戦
ヒップ黄金時代2―ビート
トリックスター―シグニファイング・モンキー、進歩のヒップなエンジンたち
三本指のヒップ―バッグス・バニーの反面教育
世界はゲットーだ―黒人、ユダヤ人、ブルース〔ほか〕

著者等紹介

リーランド,ジョン[リーランド,ジョン][Leland,John]
「ニューヨーク・タイムズ」記者。20年以上にわたり人種とポップ・カルチャーについての記事を執筆。「ディテールズ」誌の元編集長であり、「スピン」の創刊からのコラムニスト。イーストヴィレッジ在住

篠儀直子[シノギナオコ]
東京大学大学院(表象文化論)を満期退学後、東京大学などで非常勤講師。演劇・映画を中心に翻訳・評論を行う

松井領明[マツイリョウメイ]
東京大学大学院(地域文化研究)を満期退学後、工学院大学などで非常勤講師。テキサス大学大学院(アメリカ研究)在籍。専門は黒人音楽研究、ジャズ受容史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

2
アメリカにおけるカウンターカルチャーにとってのカッコよさ、「ヒップ」についての本。600頁近い大著なうえに、かなりマニアックに個別のシーンについて掘り下げている部分も多いのだけど、そこに描かれる歴史や議論、扱われる音楽や文学、有名人のエピソード、どれもが濃くて面白く、扱われている事象のマニアとはとても言えない私でも、一気に読んでしまった。カッコいいなと思った個所に付箋を貼って行ったらえらいことになるような、そんな一冊。面白かったです。2013/04/03

nizimasu

1
ヒップとは定義が難しい。どうやら、黒人の間で広まった言葉らしいが、既存の社会に所属するのでなくそこから距離を置いて自分の価値観を提示するというある種のトリックスターのような人たちかもしれない。そこにアメリカ人のあこがれの源泉があるとしたらどこか、世界に共通する「何者でもないワタクシ」的な話につながるのではないか。と思いました2011/04/29

kozawa

1
好きだ。人種とポップカルチャーを追ってきた著者が、ヒップを17世紀の白人と黒人の混じり合いまで話を遡ってアメリカン・ヒップを語る。現在においてもこの切り口は有効なのかわからないが、本書は十分に面白い。2010/10/14

Satoru Moriaki

0
国は違えど、格好良く生きたいと思う人にとっての参考資料のような本だと思いました。2017/02/18

doji

0
他人のゲームをプレイすること、愛と盗み、ひとつではなくふたつ以上を望むこと、それらのことばはヒップを定義しているようでしていなくて、それがこの概念をとても興味深く、ヒップなものそのものにしている。読み応えは十分、アメリカの文化史としても、ヒップホップ、ビートニク、ジャズの精神史としても。読み終わって勇気をもらえたひととは分かり合える気がする。2016/08/31

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