内容説明
作詞、とは?こうして、書いている。そうやって、悩んでる。作詞にまつわるロング・インタヴュー13編。
目次
曽我部恵一
安藤裕子
小西康陽
いしわたり淳治
小山田圭吾(コーネリアス)
坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)
西井鏡悟(STAN)
木村カエラ
向井秀徳(ZAZEN BOYS)
志村正彦(フジファブリック)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
24
読み友さんの感想から興味を持ったのですが、確かに戸惑うことが大きかったです。特にもう「あ、取材者さんたらここに落とし込みたいんでしょ」が伝わってくる章とか。自分は曲が良くても歌詞があまりにひどいとがっかりする人間なので(かっこいいTシャツの英語の言葉がひどいと着られないのと同じかな)、こういう切り口自体はとても好みです。夫は尾崎豊から抜け出せていないです、ぷぷぷ。自分はMumford and Sons、LIVEが好き。日本ならサンボマスター。2021/08/24
赤字
18
図書館から。フジファブリック・志村の部分が読みたくて。バンプオブチキンの「花の名」という曲をベタ誉めしている所は笑ってしまったw惜しい人を亡くしたっていうのは彼の事を言うのかな・・・。曲を聴く度に、詞を見返す度にそう思う。志村の遺した作品を生涯大事にしていきたい。志村についてのこと言ってしまったけど、他の方達のインタビューも興味深い内容ばかりでした。日本の音楽を好きな人や、この中の誰かに興味があるのなら読んでみればいい。2010/10/05
ほっしー
10
歌詞をどのように書いているか13人のミュージシャンのインタビューをまとめた本。印象的な点・共感点を羅列してみる。曽我部恵一→不必要な装飾があると、ほんとに伝えたいコアな部分がボヤける。安藤裕子→自分の歌詞はめったに読まない。小西康陽→詞を書き溜めることはしない。いしわたり淳治→言葉は自分の意志を伝えるツールだから自分のコントロールできる範囲を超えてしまってはいけない。志村正彦→本当の気持ちが込められていなければ誰の気持ちにも響いてくれない。メモをする、余白を持たせる(説明し過ぎない)と答えた人が多かった。2015/07/31
モダン☆ポンチョ
10
坂本慎太郎、小西康陽、曽我部恵一、小山田圭吾らメロディやアレンジの面白さはもとより、その独特な「ことば」に引っ掛かりが多いミュージシャンに聞く「歌詞」についてのインタビュー集。楽器の一部としての響きやら、語呂遊び程度に考えているかと思ったら、言葉にすごく真摯に向かっている人が多くて驚いた。曽我部さんは曲先で楽曲を量産してすぐ発表する人というイメージだったが、曲を作る時は詞先でふだん常に言葉について考えているというのは意外だった。ことばに再注目して、また曲を聴こう。2014/06/20
猫耳
3
フジ志村氏の部分を再読。かつてこの本を読んで、「志村正彦という人はすごい」とフジファブリックに興味を持ったのでした。他のアーティストの曲を絶賛して、自らをまだまだと過小評価しているけれど、この人はとんでもない才能の持ち主だと思う。本当に音楽をやるために生まれてきた人なんだな。2013/02/07