内容説明
パンク発レイヴ経由の思想から学ぶ楽しく生きるヒントはDiY!オモロイことが起きない時代、自分で作っちゃおう。気鋭の社会学者によるインディ文化・政治のススメ。
目次
1 DiYの理想ってなんだろう?(「思想」としてのDiY;DiY文化の歴史―パンクからレイヴへ ほか)
2 踊らされずに踊ろう!(じぶんで作るフリーパーティのススメ;DiYとしてのDJカルチャー ほか)
3 じぶんたちの空間を作ろう(スクォッティングという実践;路上の文化 ほか)
4 お金がなくてもメディアになれる!(フライヤーこそ最大のツールである;DiY出版を流通させる ほか)
5 DiYの政治を作り出そう!(新しいタイプの政治;全国のフリーターよ、団結せよ! ほか)
著者等紹介
毛利嘉孝[モウリヨシタカ]
1963年長崎県生まれ。東京藝術大学准教授。専攻は社会学・文化研究。とくに音楽や美術など現代文化と都市空間の編成や異文化理解をテーマに幅広く活動中。NPO法人アート・インスチチュート北九州理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部
2
思想としてのDiYの誕生と発展、その活動のあり方をわかりやすい語り口でまとめた本。DiY的な活動への著者の愛情が伝わってくる。だが刊行された2008年ではDiYの希望だったインターネットが暴力・非思考・管理の象徴のように変化したことや、ボトムアップ型・自律型の思考や活動も権威化や商品化しやすいことをどのように考えていけるのかは、2021年の読み手として考えざるをえなかった。(コロナも含めて)この本で書かれている次のフェーズに突入しているように思えてならない。2021/03/31
totssan
2
ポップな日曜大工の本と思ったら違った。FABのようなものづくりではあるのだが、その対象がより大きい。コンピュータでのOSS等、商用ベースではないところで繋がり、開発する、という思想がほぼそのまま、音楽やらなんやらにも展開されているよ、ということか。数十年の時を経て、アングラ⇒オングラ?になっていることは何となく感じているつもりではあったが、10年前の段階でここまで進んでいるのかということを知った。果たして現在、どうなっているのか?高円寺、下北等に足を運びたくなった。2019/12/30
一郎
2
何でもお金で買えると思うなよ! 家賃をただにしろのデモが面白すぎて購入2016/01/29
FUJI燦々
1
思想としてのDIYについて述べた本。これは良著だと思う。最後に述べられている『ひとつしかないふりをしている政治を疑い、無数の政治を作り出す必要がある』という一文は至言だ。2024/05/28
huyukawa
1
政治を身近にということはよく言われていはいる。本書はとくにいわゆるお上への不信感がある。身近に考える、自分のこととして感じる、自ら行動に移す、というのは一続きなのだと感じた。2019/03/05