目次
第1章 序・エルモアの遺産
第2章 ミシシッピ時代(一九一八~一九五二)
第3章 ブルームダスターズ
第4章 モダン以降~ファイア/エンジョイ
第5章 エルモア伝説
第6章 その後のブルームダスターズ
第7章 「ブルーム調」とエルモア・チルドレン
著者等紹介
フランツ,スティーヴ[フランツ,スティーヴ][Franz,Steve]
メンフィス大学で音楽学の修士号を取得。ブルースのラジオ番組のホストとして活躍し、コミュニティ・ラジオの番組制作も務める。また短命に終わったブルース会報誌『ハワイアン・ブギ・ディシーズ』の初代編集者でもあった
西垣浩二[ニシガキコウジ]
1967年生まれ。テキサス大学政治学科修士課程修了。横浜市在住。出版社勤務の傍ら、黒人音楽関係の著述・翻訳を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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skunk_c
24
再読。著書や発言の多い「偉人」ならともかく、生前のインタビューすら殆どないミュージシャンの伝記を、本人の没後にまとめることは極めて困難だが、音楽協会の記録、関係者への聴き取り、些細なものまで網羅した様々な記録を丹念に構成し、この不世出のブルースマンの生涯を見事に描き出している。何より著者がエルモアやその周辺の音源を徹底的に聴きこなし、愛情を持っているのがうかがえる。その分思い入れが過多な部分があるがご愛敬。死後の後継者の評伝、詳細なディスコグラフィに貴重な写真と、ブルース好きなら手元に置きたい逸品。2019/09/21