内容説明
ブルースの名門レーベルとして知られるシカゴのチェス・レコード。その創始者の息子マーシャル・チェスに送られた一通のEメール。それは80年代後半に一世を風靡したヒップホップ・グループ、パブリック・エナミーの総帥チャック・Dからだった。1968年にマーシャル・チェスがプロデュースしたサイケデリック・ブルース・アルバム『エレクトリック・マッド』は、当時批評家から“史上最悪のブルース・アルバム”と酷評された。だが、チャック・Dにはロウでリアルなストリート・サウンドそのものであり、ブルースの世界へと誘う重要アルバムとなった。その『エレクトリック・マッド』を作り出したミュージシャンが30年の時を経て再び結集し、チャック・D、コモンらヒップホップ・ミュージシャンとのコラボレーションが計画される。ヒップホップとブルースの出会い、そこに生まれる新しいグルーヴ。ブルースの都シカゴを舞台に、現役ブルース・ミュージシャンたちのライヴ映像、ローリング・ストーンズ、ハウリン・ウルフらの貴重なアーカイヴ映像を織りまぜ、ブルースが今もリアルなストリート・ミュージックであることを描きだす、迫真のドキュメンタリー。
目次
0 ザ・ブルース・ムーヴィー・プロジェクト
1 GODFATHERS AND SONS(21世紀のブルース再構築;監督マーク・レヴィンが語る『ゴッドファーザー&サン』;キーパーソンを知る マーシャル・チェス/チャック・D ほか)
2 CHESS RECORDS AND CHICAGO BLUES(シカゴ・ブルースの誕生;チェスとシカゴ・ブルースの黄金時代;ロック・ミーツ・チェス ほか)
3 CHICAGO BLUES DISC GUIDE(チェス・レコードの21枚―チェスに残されたシカゴ・ブルースの決定的名盤;ベーシック・ディスク24枚―シカゴ・ブルースを語る上で外せない名盤の数々)