内容説明
キューバ全国の保管所への前例のないアクセスによって生まれた本書は、現在までに出版されたキューバ・ポスターの最大のコレクションである。さらにポスターの豊かな社会的、芸術的歴史を解明する序章と芸術家個人に関する貴重な伝記的情報を加えたこの美しい一冊は、イメージと政治とを印象的な視覚表現によって融合させることで自らの存在を定義しようとするキューバの努力に対し、意味深い考察を加えている。
目次
第1章 国家の誇り
第2章 生産と資源
第3章 スポーツと健康
第4章 連帯と革命
第5章 教育と文化
著者等紹介
クッシング,リンカーン[クッシング,リンカーン][Cushing,Lincoln]
アメリカ人の両親が米国に移り住む前にキューバで生まれる。グラフィックデザイナー兼アーキビスト(記録保管人)として、1980年代に政治ポスターの文書化とカタログ化に興味を抱くようになり、その中に革命キューバ政府の作製したポスターが含まれていた。彼は何度となくキューバに渡り、キューバの国立図書館、政府保管所、個々のポスターアーティスト、またカリフォルニア大学バークリー校や個人の収集家らと協力して、これらのポスターの調査と保存に携わってきた。現在はバークリー校の労使関係研究所で司書をしている。バークリー在住
友田葉子[トモダヨウコ]
1963年、広島生まれ。津田塾大学英文学科卒。中学・高校の専任教諭として10年間勤務。その後、講師として小学生から大学生までさまざまな年代の英語教育に携わるかたわら、翻訳に従事する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。