目次
序章 二つのグローバリゼーションと二つの世紀末資本主義
第1章 アメリカ冷戦体制の構築
第2章 冷戦体制の揺らぎ
第3章 冷戦構造の溶解=冷戦体制の解除とアメリカ一国覇権主義
第4章 冷戦体制の解体・解除とアメリカ製造業の空洞化
第5章 アメリカ一国生き残り覇権主義としての世界軍事=石油支配
第6章 アメリカ覇権主義と一国生き残りとしての金融収奪劇
第7章 2009年世界恐慌と金融横奪戦略の破綻―サブプライム世界恐慌の根本問題
第8章 ポスト冷戦と日本資本主義の戦後段階
第9章 アジアの「工場化」の歴史的意味と人類の未来
著者等紹介
涌井秀行[ワクイヒデユキ]
1946年東京都生まれ。1971年早稲田大学法学部卒業。1975年立教大学大学院経済学研究科修士課程修了。1992年経済学博士(立教大学)。1997年明治学院大学国際学部助教授。2001年同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケン・リヴィングストン
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どうも凝り固まった古いマルクス経済学を離れられていなくて違和感を感じるタイプの論調。冷戦期東西対決が終結後、世界経済は、そしてその中で日本経済はどのような立ち位置での発展や変化を見せてきたのかを明らかにする。本書は涌井氏の講義における板書や講義メモも元になっているということで、レベルの低い学生にもわかりやすく説明しようとして空回りしたと思われる残念な記述もところどころに見られた。専門家向けと思われる難解なトピックも含まれているだけに、いまいちどの層に向けた本なのかハッキリせずもやもやした本だった。2013/12/11