本屋の人生

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本屋の人生

  • 伊野尾宏之
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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784860116125
  • NDC分類 023.067
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昭和三十二年開店、
令和八年閉店。

材木屋をたたみとりあえず本屋を開いた父。
フリーターからとりあえず本屋を継いだ息子。

新宿・中井の親子二代にわたる本屋の記録と営み。

伊野尾書店は、ただそこにあるだけの店だった。

[目次]
閉店の挨拶
“とりあえず“の本屋の69年
本屋の息子として生まれて
店の風景
店売のFくん
あとがき


【目次】

閉店の挨拶
“とりあえず“の本屋の69年
本屋の息子として生まれて
店の風景
店売のFくん
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

36
著者は3月に閉店する「伊野尾書店」の店主。父親が1957年に東京都中井で創業したお店に1999年に就職し、2017年から代表を務めてきた。気遣いと率直さが混在する文体で親子2代の営みを綴っている。パートワークの定期購読、常連さんとの会話、配達、そして多様多彩な出会いと別れ。チェーン店に雇われている末端従業員と個人店の経営者の見る景色が同じであるはずはないけど、私も似たような経験をそれなりに重ねてきた。だからこそ知った風な感想は書けない。戦ってきた者の意地と矜持に頭を下げつつ、今更だけど買いに行くと決めた。2026/02/04

kuukazoo

11
父親が1957年に創業した本屋を継ぎ2026年3月末で閉店を決意した店主のエッセイ。チェーン店ではない個人経営の町の本屋をやっていく厳しさが淡々と綴られる。低収益で設備投資にもためらい先行きも見えずその場しのぎに費やす日々は結局負のスパイラルだとわかっていても今日店を開けるということ。あまり本への思い入れは語られないが父親から引き継いだ?「モットーがないのがモットー」という一歩引いたスタンスは矜持ともとれる。老いていく常連客との関わりのエピソードを読みつつ店とは町の定点観測地点でもあるなぁと思った。2026/03/12

けい

5
本屋さんの棚の間をウロウロしてそれまで自分の知らなかった本との偶然の出会いを楽しんでいる人はほんの一握りで、ほとんどの人は探している本があるかないか、それ以外の本には興味もない。ほんのひと昔前までは中小書店が出版社に直接本を仕入れに行くシステムもあったのを知ったけれど、それも東京近郊の書店にしかできないと思う。あと10日あまりで幕を閉じる書店の、これまでの日常や常連さんのはなしが淡々と綴られていて、昭和~平成の文化を感じる。2026/03/19

てったん

3
図書館本。中井駅前にある店主の回想録。立ち読み客がいなくなって、この先の不安を感じ始めた話はなかなか興味深かったです。 本屋さんは誰もが気楽に入れる店なのに、お客がいない時間が長くなるというのは、ホントに悲しい厳しい状況だったんだと思いましたが、 また、店主プロデュースの本屋が作られるようなので、新しい街の本屋の歴史を築いてほしいと思います。2026/02/25

岩田 健太郎

3
言葉にできない感情を無理に言葉にしない。 起こったことをそのまま丁寧に骨格をなぞるように書かれたエピソードはなんとも言えない感情になることが多かった。 閉店という事実に、変に強がらず、無理せず、脚色もせず、正直に。 まっすぐな、読み応えのある本でした 本屋はほんとうに無くなって欲しくない2026/01/30

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