出版社内容情報
特集:変な小説
いやあ、変な小説だった、という読後感はよく聞くが、では変な小説とはいったいなんなのか!? というわけで、本の雑誌6月号の特集はずばり「変な小説!」。吉野仁による変な小説熱愛宣言から、大森望・倉本さおり・杉江松恋の三人が喧々諤々変な小説を探す座談会、変好き六人衆の変愛小説に目黒考二の変な小説愛、もっと変になりたい作家・金子玲介の告白に変な本の女王・岸本佐知子の10冊、そして読者の好きな変な小説まで、面白くてやめられない変な本が大集合なのだあ!
新刊めったくたガイドは、小山正がプロのスパイにだまされたい!と仰天必至のスパイ小説に興奮すれば、橋本輝幸は現代アメリカを描くコミカルでスリリングな『虚言の国』を一気呵成。大森望が全SFファン必携『伊藤典夫評論集成』の刊行を寿げば、梅原いずみはキネマ探偵・嗄井戸と奈緒崎が帰ってきた!と欣喜雀躍。久田かおりが佐藤正午『熟柿』に心を鷲掴みにされれば、東えりかは絵本作家・漫画家・詩人のやなせたかしの生涯に感心。そして本雑チームは『宮脇綾子の芸術』はすごい引力の図録である!と断言。さあ、すごい引力で東京駅まで引っ張られたのは誰か!? 70ページを開いてくれぃ!
今月は入社一年記念突発企画「近藤碧のいま会いに行きます!」で編集部・近藤が『本なら売るほど』の作者・児島青にインタビュー。「あお」が「あお」さんに迫る「青木まりこ現象」登場の秘密は52ページだ。そして、図書カード三万円使い放題!には月村了衛が挑戦。ダブり購入を警戒しつつ、映画本から建築関係ムック、ノンフィクションに海外文学、「国税」まで納めて14冊を買いまくれば、黒い昼食会は『成瀬』の文庫化に一同モヤモヤ! 内澤旬子が灰を被って暖を得れば、沢野ひとしは森の奥で怪しい独居老人雪見酒。岡崎武志が「メルちゃん」好調でバカスカ仕入れれば、本棚が見たい!は魔窟王・日下三蔵の断捨離前(魔窟)と断捨離後のビフォーアフター! 万博知らずのGWも本の雑誌6月号があれば退屈ご無用。魔窟王の本棚を見れば何冊買ってももう安心! いざ変な本三昧の日々に突入なのだあ!
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
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阿部義彦
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さとまる
りょうけん
紀梨香