出版社内容情報
夜中になるとどこからともなく現れる。本好きのオアシスが帰ってきた!
2018年に刊行され「本の雑誌」の年間ベスト1に輝いた『古本屋台』の第2弾が本の雑誌社へと版元を移し、待望の刊行。
屋台中に古本が並び、一杯百円で白波のお湯割りが飲める(ただし飲み屋じゃないから一杯だけ)「古本屋台」に集うのは本とお酒を愛する老若男女。ひげのサラリーマンから、新婚夫婦、反社(?)のアニキと舎弟などのなじみ客にに加え、ギョラちゃん(荻原魚雷)、オカタケさん(岡崎武志)、ロバート・キャンベルなども登場。隠れキャラとして「重松」も背中を見せる。頑固そうだけど、どこか憎めないオヤジさんのキャラもますますパワーアップ。客にかけるひと言ひと言が心にしみわたる。
初出
「月刊こどもの本」2019年11月号~2020年10月号
「本の雑誌」2020年12月号~2023年12月号
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
36
二巻は現在連載中の本の雑誌社から出ました。一巻は持ってるので調べたら集英社からで、そもそもこのお話は、最初は『彷書月刊』に不定期連載されてたのが、次に場所を移して『eBookJapan』に一年連載して、更に『小説すばる』に移り一応2018年に完結して、ラスト一コマに(終)の文字が入ったのですが、(1巻はここまで)その後(2巻~)19年に『月刊子供の本』で再開して更に20年末から『本の雑誌』に場を移して現在も連載中みたい。←なんて、屋台の親父からすると野暮の極みをやてしまた!私も有名人の生死には自信が持てぬ2024/02/29
Roko
34
常連さんでも、本の蘊蓄を声高に話していると怒られます。本を買う時だって「この本、買いたいんですけど」と低姿勢になってしまうのも、この店のあり方だと、みんな納得しています。屋台で出てくるお酒は「さつま白波のお湯割り」100円の一択、それも一杯だけ。「うちは飲み屋じゃないからね」がおじさんのモットーです。なんて言いながら、時々豚汁を作ってくれたり、お客さんが差し入れしてくれた「そうめん」をみんなで食べたり。こういう店、ホントにないかなぁ?2024/05/08
Dash-Checker
29
新キャラも増えてますが、相変わらず1巻と同様、ゆる~いお話が続きます。この雰囲気が好きな者としてはたまりません。公式主題歌もあるのですね。実写にしてほしいけど、脚本が大変そうです2024/02/24
まぁみ
22
大好き♡二巻に会えるなんて思っていなかったので、本の雑誌社には感謝感謝、感謝です!いつも私もその場にいる前提で読むのですが(笑)、私の声は作品には届かない。当たり前だけれど、私も話したいのよ。白波飲みたいのよ。未知の作品との出会いも多々あり、わくわくも止まらない。一巻は20回くらい読んでいるので、本作も夜な夜な手にしたいと思います♡内容はもちろん、とにかく雰囲気が最高。稀有な作品だと思います。嗚呼、読みたくなってきた。もう一回読もうかな(笑)。2024/02/28
ryohjin
21
「古本屋台」の続編。手元において少しずつ読みました。一杯限定の白波を手にする個性的な常連さんたちにも馴染んできて、居心地よく屋台の空間を楽しみました。ちょっと寄ってみたくなったら、これからもページを開いてみたいと思います。この屋台、長く続いていくといいですね。2024/06/30