内容説明
古本を売る。それを生業とする。古本屋の店主と過ごした3日間。開発、オリンピック、感染症―。揺れ動く東京で商いを続ける10軒に、密着取材を敢行した。古本屋に流れる時間から、東京の姿が立ち上がる。
目次
古書 往来座
盛林堂書房
丸三文庫
BOOKS青いカバ
休業中の古書 往来座
古書ビビビ
岡島書店
コクテイル書房
北澤書店
古書みすみ
休業中の古書みすみ
古本トロワ
著者等紹介
橋本倫史[ハシモトトモフミ]
1982年、広島県東広島市生まれ。2007年に『en‐taxi』(扶桑社)に寄稿し、ライターとして活動を始める。同年にリトルマガジン『HB』を創刊。以降、『hb paper』、『SKETCHBOOK』、『月刊ドライブイン』などのリトルプレスを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
70
コロナ禍における商売の苦労なども書いてあるが、そういうこと以上に店主さんがみんな魅力的なかたがたで、足を運んでお話してみたいという思いにかられる。本を見、街を見、人を見続けてきたから培われるものがあるのだろう。いろんなメディアで名前しか存じ上げなかった古本屋さんばかりだったのだけど、だからこそ、今度お邪魔してみたい、利用させていただきたいと思う。2021/10/20
おさむ
36
池袋の古書往来座、西荻南の盛林堂書房、西早稲田の丸三文庫、駒込のBOOKS青いカバ、神保町の北澤書店。本書で紹介されている10店のうち行った事のある店は上記の5店。自分が、けっこうな古本屋マニアなんだと実感しました。本の内容については特に感想はございません笑。2021/12/14
Roko
35
取材期間にオリンピックが開催されるということが予定されていたのですが、それよりも大きな問題「コロナ過」が古書店にも影響を及ぼしたのです。古書店にも緊急事態時の休業要請があって、その理由が「古書店は趣味的要素が強い」つまり不要不急だと認定されて、お店を開けない時期があったのです。新しい本を売る店なら営業していいのに古書店はダメって、どういうことなんでしょう!! 店を開けるようになったとたんに、常連さんたちが本を買いに来てくれて、やっぱり書店というのは店とお客さんのつながりが大事なんですね。がんばれ、古書店!2022/05/22
ばんだねいっぺい
34
行ったことない古本屋の空気感を無理なく上手に伝えてくれる文章のおかげで行った気分になれる。こうやって、想像するのが楽しい。2022/04/03
Nobu A
20
橋本倫史著書3冊目。21年刊行。私自身、東京に引っ越してきた際、古本屋が結構あるなと印象を受けた。人口密度が最も高いから当然と言えば当然。それ以降、気になる存在というのもあり本書を購入。コロナ禍の時期に都内10店舗の古本屋を取材。各書店3日間手伝いながらインタビューを敢行。前書「ドライブイン探訪」も各店3回通っている。作家の流儀。個人的には親子2代に亘って営む岡島書店の話がとても興味深い。タテバなんてのがあったのか。他方「各店それぞれ」とあるが、前書に比べるとやはり似たり寄ったり感は否めない。2024/12/01
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- 和書
- ハウリングの音が聴こえる