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内容説明
本邦初、いや世界初(おそらく)の痛風アンソロジー。痛風を患ったことがある仲間たちが、それぞれの表情で痛風を語る。恐怖、懐古、後悔。まるで過去の恋愛を懐かしむかのように、誰も彼も、なぜかさっぱりとした顔で語っているのが気になる。といいつつ、発作はラブストーリーよりも突然にやってくるのだ。
目次
第1章 痛風は人生だ(Tポイントとは―日本全国食べ歩きとTポイント(田中邦和)
思い出の痛風発作(沢田修吾郎) ほか)
第2章 痛風は喜劇だ(インタビュー「痛風はどこか憎めない出来の悪い弟子みたいなもん」(錦鯉/渡辺隆)
「私は変人と呼ばれた」痛風持ちの現役医師が教える痛みと上手に付き合うコツ(黒ひげ先生) ほか)
第3章 痛風は文学だ(インタビュー「なぜ主人公を痛風にしたのか?」(黒川博行)
痛風文学(すずきたけし) ほか)
第4章 痛風は旅だ(インタビュー「尿酸値14.8がくれた淡い思い出」(樋口真嗣)
アスリートと痛風(キンマサタカ) ほか)
著者等紹介
キンマサタカ[キンマサタカ]
フリーライター・編集者。1977年生まれ。出版社勤務後独立して現業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
38
“贅沢病などと言われ、二言目には「いいもの食べてるんじゃない?」と責められるのであった。” たぶん世界初の痛風アンソロジー。非常に面白くやるせなくアホやなあと思いつつ、じわりと身につまされる。発症者100人のうち男性が94人。たった6人ほどの女性枠に見事該当してしまった私。職場の「おれもなったで、めっちゃ腫れて痛かったで〜」の話の輪に楽しく加われるが、複雑な気持ち。アルコール飲まないし、内臓系苦手で食べないのに、何故に私が(泣) 痛風が酒飲みの武勇伝的スパイスとして語られる感じだった。ホンマに痛いねん。2023/11/14
メタボン
34
☆☆☆★ 私も尿酸値が高く(大体8前後)、いつ痛風の発作が起きてもおかしくないが、やはり帰宅後のビールはやめられないし、焼き鳥特にレバーをつまみながらの飲酒はこたえられない。痛風歴戦者が語る痛風自慢(?)は面白かった。病気なのに「面白い」と思えるところが痛風だし、人間臭いんだよね。2021/10/21
日の丸タック
30
『わかっちゃいるけど止められない…ちょいと一杯のつもりで呑んで、いつの間にやら梯子酒…』お馴染みのメロディーがこだまする。 『痛風』激痛で有名だが、命に関わることは少なく生活習慣病の常…不摂生の賜物! との認識にコケティッシュささえ纏う。 まるで数々の武勇伝を語るような語り口に、すでに悲壮感は名を潜める。 人には優しく、自分には尚優しく…自堕落・不摂生な積年の性格習慣。ヒタヒタと迫り来るプリン体・尿酸値の暴発の恐怖から逃れるための飲酒に!負のスパイラルを見る。 わかっちゃいるけど止められない〜♫♪♪〜♫♪2021/11/28
くさてる
23
痛風、という病気にまつわるエッセイ、対談、インタビューに基礎知識までが網羅された一冊。体験談はやはり面白いけれど、ほんとうに大変そうで……。生きるの死ぬのという話にはならない分、深刻ではあってもどこか面白みがあって、読んでいて興味深かった。健康大事です。2021/11/06
garth
19
「尿路結石は痛風より痛い「キングオブキング」」「アビガンは尿酸値を上げるので使えない。痛風とコロナは相性が悪い」というありがたい知見を得た。未発症ではあるが尿酸値6.8だから全然他人事ではない。ギリギリで生きてる。2021/09/07