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内容説明
なぜ売れる本を左端に積むのか。本を売る人はもちろん買う人も面白い、ますます本屋が好きになる書店員の知恵と工夫。
目次
本屋で働く新しい人たちへの10ケ条
第1講 咲く場所に置きなさい
第2講 昨日売れたものを注文する
第3講 平台の正解はひとつ
第4講 書店はセルフサービス
第5講 スリップから考える第6講 本が傷むことをしてはならず
第7講 ないものはない。本屋はそこから始まる
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
103
カリスマ書店員である矢部潤子さんによる「本を売る技術」。平台、フェア台、あんこ、POP、面陳、スリップ、発注・返品、配本などの専門用語とともに次々と披露される矢部さんのノウハウは圧巻である。何より本屋が好きで、何時間いても飽きない私だが、書店員のこんな細かな心遣いが隠れていたのかと驚嘆させられる。ただ、本書は、陳列を中心とした外形的な「技術」ばかりで、肝心の「本の中味」に対するコメントが一切ないのが残念だ。リアル店舗が衰退してネット化する中で、こういう神業は過去の遺物化するのかと思うと、寂しくてならない。2021/02/15
鱒子
80
図書館本 書店員の書店員による書店員のための本。知っていることも知らないことも含めて、非常に勉強になりました。背筋が伸びる思いです。もっと走らなきゃ、もっと手を動かさなきゃ、もっと考えなきゃ! とはいえ、最近はスリップがグンと減ったので、前よりちょっと楽になったなぁ……なんて、個人的には思ったりもします(汗2020/04/22
さぜん
63
厳しいだろうけど矢部さんの下で働きたかった(笑)一冊の本を売るために書店員としての意識や知恵と工夫に溢れたテキスト。週三のパートゆえメインはレジだがどうしたら売れるかは常に考えている。平台の並べ方や売り場作り、棚を作ること。どれも奥が深い。毎日新しい本が入荷するが目に留まらない本もたくさんある。来店するお客様と本が出会う奇跡の場にいることが私の喜び。いつまで働けるかわからないけど矢部さんの教えを実践できるといいな。明日からまた頑張ろう。2020/07/23
よっち
58
本屋の仕事にはすべて道理がある。これまでマニュアル化不可能、口承・口伝、見て盗む、あるいは独学で行なわれてきた書店員の多岐にわたる仕事について語られた一冊。取引や流通のことから売場作り、平積みや平台の考え方など、芳林堂書店やリブロなどで働いた著者がらしさ全開で語る本好きとしてもなかなか興味深く読めるのではと感じた一冊でした。「書店員にとって重要なのは、どれだけいろんな本が自分の前を通り過ぎたか」、在庫がない本を「売り切れ」「品切れ」「置いてない」を区別して正確に返事する。まさにその通りだと痛感しますね。2020/03/03
TakaUP48
51
「立ち止まらない書店員」として有名だった・矢部氏に書店の様々な問題を、本の雑誌社炎の営業部員・杉江氏がインタビューしてまとめた一冊。子供の頃から本屋さんに通っていたが、色々な考察に基づいて本が並べられているということ改めて知る。エンド台での売りたい本の並べ方、平台の本の積み方は冊数によって微妙に違うという芸の細かさ。最近増えてきた面陳は、本当は本を傷めるから良しとはしない。ポスターのテープの止め方作法は、超細か!書店の皆さんの陳列の苦労を知って、あらためて丁寧に本と向き会おうと思った。書店道も深いな! 2021/03/20
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