感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
12
どんな社会も言語のように構造化されていて、趣味もまた語彙と文法という規則が内在し、成立してる。……とするならドルヲタであることも言語行為の一環である。冒頭にドルヲタの語彙説明があり、本文ではその実質(生態?)があたかも文法書のように解説されている本書は、個人のアイドルがキリストを超えただのと宣えるような社会における時祷書のようなものかしら。「アイドルは可愛い。そしてファンのために努力する。ファンになればアイドルの努力は自分に向く。ならヲタになろう!」この構造は確かにキリスト教のモデルに当て嵌まるかもねぇ。2016/10/22
緋莢
10
2013年、乃木坂46のPVを見てライブに行き、アイドル熱が急上昇。 モーニング娘。のライブに行き、道重さゆみにハマった著者。ここ数年、40代、50代でアイドルにハマる人が増えているという事で、メジャーから地下まで、いまどきのアイドル事情から、チケットの買い方、ライブやイベントの楽しみ方を書いた、大人のためのアイドル入門書。2016/12/08
ベータン
8
単純に面白かった。現場に通っているドルヲタからすれば括弧が多すぎて読みにくい感じもあったが、入門書という観点からすればいいのではないかなぁ〜作者の意見に同意できるのは、とにかく現場行ってみな!自分も最初はヲタのコールとかにドン引きしたけど、通い続ければ慣れる(笑)2016/11/17
てつや
8
この本が超おすすめな理由。 その1)作者が随所に入れ込むコメントが、とてもキレがいい。 合わない人には合わないでしょうが、私にはドンピシャ。 その2)超前向きな姿勢。 50歳過ぎても、まだまだ生きているのです、というほとばしる実感。 まだまだいける。 恥ずかしがらずに、飛び込んじゃえ! というこの感覚。 この本は、単なる「アイドル入門」ではなくて、50歳過ぎてからでも、まだまだやれることはいくらでもあるんだ、という力強いメッセージを込めた作品だと思います。 50歳を過ぎている人、必読と言っていいでしょう。2016/02/29
vaudou
7
ほとんどがハロプロは楽しいぞ!という熱き叫びのようなレポだった(笑)アイドル現場日記から引用「フィリップ・K・ディックは、ピンクの光線に打たれる神秘体験をきっかけにキリスト教神学とグノーシス主義に傾倒、やがて『ヴァリス』を書くことになるわけですが、僕もこのとき、(文字通り)ピンクの光線に打たれ、一瞬にして、さゆヲタに転向したのである」2016/06/24