胸の小箱

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860112639
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0095

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評価

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

27
浜田真理子は稀有な唄い手であると思う。仄かで、けれど触れると火傷するくらい熱い女の情念を、感情をむき出しにするでもなく、むしろ淡々とし過ぎるくらいに素っ気なく唄う。それは恐ろしささえ感じさせる。15年前、インディーズコーナーの試聴機ではじめて『mariko』を聴いた衝撃を私は忘れられない。感動を通り越して、抜け殻のようになった感覚だった。私の中の何もかもをかっさらっていった『mariko』は、ものすごいローテクな録音だったんだなぁ。だから声があんなにもダイレクトだったのだろう。私は浜田真理子が大好きだ。2015/04/23

ぐうぐう

15
浜田真理子、初のエッセイ集。とはいえ、これは自伝と言ってもいい、詳細で貫禄の内容になっている。幼い頃の生活、父と母のこと、バイト、恋愛など、本書には彼女が辿ってきた道のりが綴られているが、そこにはいつも音楽があった。寄り添うように、ときに励まされ、ときに叱咤され、やがて彼女にとって、かけがえのない存在へとなっていく。帯にある川上弘美の惹句が言うように、なぜ浜田真理子の歌があれほど心をとらえるのか、本書を読むと納得できてしまう。それにしても、文章がうまい。情景が浮かぶし、何よりもユーモアがある。(つづく)2015/02/22

たな吉

9
ハマダマリコさんの文章が一冊の本になって、読むことが出来て嬉しい。帯の川上弘美さんのことばに深く頷きました。2014/12/08

まかあい

6
上京しなくとも、アルバムを創ることができるレコーディングの話が、臨場感があって面白かった2015/04/12

mino8

5
独特な音色の歌手。「情熱大陸」で注目されたのちも松江を離れず活動を続けている。後半はライブツアーや最新アルバムのメイキング話が中心で、浜田真理子を知らないとね、というのはあるけど、前半は向田邦子のドラマの世界みたいで、東京に出てジャズ歌手になりたいと思ったもののそうできず、ふつうのひとをしていた。濃いぃ父ちゃんに振り回され、けっこうドラマチックだった日々。彼女のことを知らなくても読みごたえがある。しっとりとした昭和情緒と、浸りかけるとちょいと茶化すライトさがあって、ちょっぴり中場利一っぽくもあって面白い。2014/11/27

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