内容説明
小松崎茂から加藤直之まで。SF小説を彩ってきた挿絵画家たちの華麗で濃密な世界。
目次
古賀亜十夫
山川惣治
金子三蔵
桜井誠
鈴木義治
武部本一郎
中山正美
小松崎茂
岩田浩昌
太田大八〔ほか〕
著者等紹介
大橋博之[オオハシヒロユキ]
昭和34年、大阪生まれ。ライター。日本古典SF研究会・会員、日本ジュール・ヴェルヌ研究会・会員、日本児童文学学会・会員、日本SF作家クラブ・会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
24
古賀亜十夫から小阪淳まで、実に71人のSF挿絵画家が紹介されている。本書が凄いのは、単なる紹介で終わらず、画家にきちんと取材している点だ。画家がすでに亡くなっている場合は、家族か関係者に取材するという徹底ぶり。ゆえに、画家の意外な一面が見えてくることも多いし、初めて知る画家についてもエピソードが面白いので読めてしまうのだ。あるいは、小松崎茂が戦意昂揚の作品を描き続けた自分は戦犯であると悩んでいただとか、長尾みのるが「イラスト」という言葉を生み出しただとか、収穫も多い。(つづく)2025/05/29
ほしけも
10
自分がよくわからないのに昔のSF小説を集めてるのは 正直に言うと表紙と挿絵がカッコいいからという理由からなのです。 人前で読むにははばかられるようなエログロやなんだかよくわからないものまで色々あって好き。それぞれの画家の方々のこだわりや仕事への熱が伝わります。2014/09/14
スターライト
10
書籍としてのSFを彩った画家約70名の業績を集成した書。SFマガジンやハヤカワ文庫SF、創元推理文庫SF部門などで活躍した画家や、ジュブナイルに足跡を残した人びとを丹念に取材した好著。画集を出している人もあれば、マイナーな(失礼!)人もいてその収録した範囲の広さには脱帽。取材した人(家族含む)の肉声が読む者に響き、著者の熱意も伝わってきた。できれば時代を概観した文章も欲しかった気もするが、それは読者にゆだねられているようなので、それぞれで咀嚼すればよいのだろう。SFだけでなく、イラストに興味ある人はぜひ。2012/10/06
Aoki
8
昭和30年代から60年代のSFアート作家71名の総まとめ。ただ詳細される挿絵が少なく、白黒、小さい、のが勿体ない。でも一覧でまとめた意義は大きいでしょう。小さい頃に、学校の図書館や本屋で見かけたことのある、かなーりお懐かしい絵の数々。しかも巨匠的な人でも、ページ数にあまり差がない公平な扱いにえ~?!な感じも。生頼先生が見開きたった2ページだけ?もう少し評価や業績に見合ったバランスで構成してもいいのでは。各エピソードは時代が偲ばれ、なかなか面白いです。2012/12/08
unknown
6
辰巳四郎氏と秋吉巒氏に興味が沸いた。画集が欲しいな。2013/02/22
-
- 和書
- 銀座諸事折々