感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
17
『70年代は雑誌の時代だった。それも「世界」や「中央公論」では無く変わった、へんな雑誌が面白かった。現代の社会に飽き足らない個性的な編集者が作った雑誌が!』この本は70年に創刊した季刊誌『サブ』とその編集長、小島素治について書かれてます。著者は私も昔好きだった雑誌『Barf-out!』の創刊者。私も初耳のこの雑誌、色んな方が証言されてます、ananの椎根和、堀内誠一、パンチの木滑良久、コラムニストの中野翠。神戸から現れて、マガジンフリークに愛された雑誌『SUB!』を巡るノンフィクション、初めて知った。2024/05/03
たんたん麺
15
「SUB」という雑誌の編集長・小島素治氏についての本です!「専門家だけにまかせておいてはいけないのである。知識や論にいたずらに圧倒され、口つぐんでしまってはいけないのだ。生きているのは自分自身ではないか!そう考えれば、生身の人間の素朴な発言がもっともっと出てきてもよいと思うのである。そのような思想が欠落している限り、都市や国家を撃ち、超えるものとしてのメディアは、ついにわれわれのものとはならないだろう。メディアを考えることは、自分自身を問うことであり、自分自身の〈生〉を生きることなのである」長いのにグイグ2014/07/21
たんたん麺
6
つくばのPEOPLEという本屋でトークショーに行ってきます!2014/09/06
okbooks
2
北沢夏音氏初の単著。70年代、80年代、90年代、00年代。どの時期でもよいが、むさぼるように(サブ)カルチャーマガジンを読み漁った経験がある人なら、読んだ方が良いと思う。ニュージャーナリズムの手法を自らのものとして実践している、数少ない書き手。QJで中断している村八分の伝記も書籍化希望!2012/01/06
shin1ro
1
バブルというある種「マスカルチャー」の権化のような世代の自分には、「サブカルチャー」や「カウンターカルチャー」の求道者を描く本書は、読者として想定されてるであろう「共通の土壌」が欠如しているような気がしてなりません。 ただ徐々に浮かび上がってくる小島素治氏の人物像を基本否定しつつも、どこかで憧憬の念を抱かざるを得ない自分に一抹の不安を覚えます。 知らない世界をまた一つ学びました。2012/02/24