内容説明
ライトノベルにいたる少女小説の歴史をがむしゃらに駆け抜けた久美沙織が、激動のエンタメ文芸業界波瀾万丈の作家人生を裏の裏までぶっちゃけた。
目次
望郷の巻(コバルト以前!;メディアがこうも違ってくるとねぇ…;生ける伝説・氷室冴子;輝く鬼才・新井素子;えっ、うそ、わたしが?)
疾風怒涛の巻(一ツ橋vs音羽;読者という“強敵”;蝶はここにはすめない!;シタヨミ職人たちに花束を;いまはもういないあのひとのこと;SFの洗礼)
乱の巻(『おかみき』罵倒の嵐事件;愛に関しての深遠な問題;時利あらずして、騅ゆかず;天空夢幻の戦い;永遠の二年生)
著者等紹介
久美沙織[クミサオリ]
盛岡市生まれ。少女小説・ゲームノベライズ・SF・ファンタジーなどで活躍。軽井沢に在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Eri
3
久美先生の自伝的エッセイ。 コバルト(小説ジュニア)デビューから、DQノベライズまで。 残念ながら、わたしはコバルトの頃の久美先生の作品にはあまり触れていなくて、あの『おかみき』ですら読んでいないので、読まなきゃ!という気分になりました。 作者が、こんなにも届いて欲しいと思って書いた物が、少しも読者に届いていなかったときの諦念がツラい。そりゃ、コバルト離れたくもなるし、自分の書きたいものを書きたいよね、と思った。 p.192の女子ってキライのあたり、本当に同意です!2021/10/30
アイリーン子
3
これもついでに再読。小学校高学年のとき空前のコバルトブームで、でも藤本ひとみさんがメイン(私は団龍彦さんとか好きだった)だったのでおかみきシリーズは読んでなかったし話題でもなかったな。イラストが好みでなかったし。久美作品は単発のを一〜二冊読んでいまいちだった覚えが。ここで語られてるコバルトの時代は自分的ブームのちょっと前という感じ。それでもなかなか興味深かったけれど。でもまぁ全体的に久美さんの自画自賛&自己弁護感満載で若干胸焼けが。著作の意図が読者に伝わらないのは著者の力不足だと基本的には思います私は。2016/03/19
ayako
2
なんか本当に久美さんの生の声って感じで面白かった。2018/03/11
tkm66
1
ガチヲタ第一世代、ですね。2020/09/23
雛
1
小説ジュニアにはまっていた世代として、楽しく読んだ。プロの作家根性を垣間見た。2018/04/24