内容説明
「どうやって消費者に時間を使ってもらうか」企業が殺到する最新の成功戦略を明かします。
目次
prologue―理解されていない「時間と消費」の関係
01 引き算の時間と足し算の時間
02 なぜ時間価値が重要になったのか
03 消費者の時間価値を高める方法
04 減算時間価値だけでは満足できない理由
05 加算時間価値を高める方法
epilogue―消費者は「いい時間にしたい」という気持ちを持っている
著者等紹介
鈴木謙介[スズキケンスケ]
1976年、福岡県に生まれる。関西学院大学社会学部准教授、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター客員研究員。専門は理論社会学。情報化社会の最新の事例研究と、政治哲学を中心とした理論的研究をつなぎつつ、独自の社会理論を展開している。サブカルチャー方面への関心も高く、2006年より、TBSラジオ「文化系トークラジオLife」のメインパーソナリティをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポケモントレーナーみゆき
21
【時間価値をいかに引き上げるかがカギ】 ~ポケモントレーナーみゆきは、90点の経験値をもらった!~ 今の時代に求められている時間価値について書かれた本。 時間とは、人にもらうことも譲ることも貯めることもできない唯一のもの。 人々は無意識のうちに、どんな時間に対してお金を使うのかを考えているそうです。 ポケモントレーナーみゆきも、営業でこの時間価値を意識するだけでも変わってくると感じました。 ★大好きなポケモンに例えると★ サニゴーン 過ぎ去った時間は取り戻せない。時間価値を引き上げて今を大切に。2020/04/04
チャー
17
時間の消費に対する価値の意味について記された本。モノ消費よりコト消費という言葉はしばしば耳にするが、本書では消費者が満足する時間の消費の仕方について解説されており興味深い。ネットショッピングなどで属性や趣向に合わせた商品が提案されるが、それが便利と感じる反面、目的に合うものがなければ無駄な閲覧であるという指摘は確かにと納得。待ち時間を短縮するという減算時間価値の視点ではなく待ち時間の満足度を上げるという加算時間価値を高めるという視点は斬新であった。時間を費やす価値があるという認識は満足を得るために重要。2023/01/29
あいくん
9
☆☆☆☆鈴木健介さんの本は何冊か読んでいます。この本はセブンイレブンで売られていた時期に気づかずに機を逸してしまいました。ブックオフオンラインで購入しました。薄い本ですが、明確なわかりやすい本です。時間は貯めることも分けることもできない貴重な資源だということは、誰でも知っていることですが、具体的にわかりやすく論じられています。「要点を短くまとめて結論から話す」「会議の時間はできるだけ短縮する」ことはビジネスの世界ではよく言われます。仕事の時間は効率的に使い、短い時間でできるのが良いとされています。2020/08/07
軍縮地球市民shinshin
9
賢い時間の使い方の本かと思ったら、社会経済学の本だった。セブンイレブンオリジナルの新書で、中身をよく見ずに購入。著者は確か、宮台真司の弟子。2020/03/15
けろ
3
読みやすくおもしろかった。時間について、確かに減らす方ばかり考えていたけど、無価値な時間に価値を加算するというのはあまりない発想でよかった。コト消費について、あまり気にしたことはなかったけど、今後、お金ではなく、みんなが自分たちの時間をどう使ってくれるかというのは課題だなと思った。自分もモモを読んだのに忘れていたので、もう一回思い出して時間について考えたい。2022/11/21