佳く生きる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860087753
  • NDC分類 498.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

天皇陛下の執刀医による、健康長寿をつむぐ読む処方箋――。平均寿命に比べ、男性で9年、女性で12年短いとされる、話題の「健康寿命」を延ばすための1冊です。

■編集部から
「佳(よ)く生きる」とは――、人生を前向きに自分らしく生きること、
そして長生きできてよかったと、心から思えることにほかなりません。
その実現のため、心身への負担をもっと減らすにはどうすればいいか、
体力の低下を感じさせないためには何をするべきか、
そして人生を謳歌してもらうためには、何が必要か……。
心臓血管外科医で順天堂医院院長である著者が、
30年来向き合ってきた患者さんの「佳く生きる」を今一度考え、
みなさんの健康人生の充実に役立てていただきたい、53の処方箋です。

本書は、「週刊新潮」連載『「佳く生きる」ための処方箋』に加筆し、新たに書き下ろしたものを加えたオリジナルのハードカバー書籍です。

[目次]
序 章 手術の意義――天皇陛下のお言葉から考えたこと
                   
第一章 人生は前向きに――心臓への自信が生きる意欲につながる
●「佳く生きる」とは―― ●名医は占い師 ●「患者さんのために」が原動力 ●患者さんと医師はお遍路の「同行二人」 ●手術の本当の「成功」とは ●100点満点の手術とは ●「標準治療」は並治療? ●その手術、本当に必要ですか? ●セカンドオピニオンで迷いを断つ ●セカンドオピニオンの罠 ●「生かす手術」と「佳く生かす手術」

第二章 突然、死なないために――年齢とともに変えること
●「突然死」は突然こない ●心臓も年をとる ●あなたの心臓、休んでいますか? ●妙薬のお蔭で一病息災 ●「この薬は危ない」を鵜呑みにしない ●夏の突然死にご用心 ●AEDの大いなる誤解 ●口は災いの元 ●その胃痛、実は心疾患!?  ●心臓の「借金」と「貯金」 ●天皇陛下の心臓手術を振り返る

第三章 医療の本質――病院とのよい付き合い方
●看板倒れの専門医たち ●症例数は外科医の道しるべ ●大学病院は「急がば回れ」 ●大学病院に長居は無用 ●病院食に「美食」は不要 ●病院ランキングの裏事情 ●五輪予算と合併症 ●医療に必要な「ユニクロ化」 ●高品質・低価格は両立する ●「挨拶」が患者さんの命を守る ●いつも「患者さんファースト」で ●病院をもっとよくしたい

第四章 よい医師とは――それは患者さんに育てられる
●病気を割り出す「点と線」 ●私の必勝三法則 ●私が教授回診をやめたわけ ●恩を仇で返すインセンティブ論 ●「定番」を疑う目が「革新」を生む ●若い医師にしかできないこと ●未来の医師へ ●外科医の“大リーグボール養成ギプス” ●患者さんに育てられた「鬼手仏心」

第五章 病気とともに――一病息災で生きる
●再手術で命をつなぐ ●命のたすきと外科医の良心 ●天皇陛下に学んだ公平の原則 ●健康寿命を延ばす ●病気とともに佳く生きる ●心房細動と1本の糸 ●20年目の解答 ●外科医の引き際

終 章  往生際の悪い医師でいたい
おわりに アジアへの熱い思い

【著者プロフィール】
天野 篤 (あまのあつし)
心臓血管外科医。順天堂大学医学部附属順天堂医院院長。
1955年、埼玉県蓮田市に生まれる。1983年、日本大学医学部卒業後、医師国家試験合格。関東逓信病院(現・NTТ東日本関東病院。東京都品川区)で臨床研修医ののち、亀田総合病院(千葉県鴨川市)研修医となる。1989年、同心臓血管外科医長を経て、1991年、新東京病院(千葉県松戸市)心臓血管外科科長、1994年、同部長。1997年、新東京病院での年間手術症例数が493例となり、冠動脈バイパス手術の症例数で日本一となる。2001年4月、昭和大学横浜市北部病院循環器センター長・教授。
2002年7月、順天堂大学医学部心臓血管外科教授に就任。2012年2月、東京大学医学部附属病院で行われた天皇陛下の心臓手術(冠動脈バイパス手術)を執刀。2016年4月より、順天堂大学医学部附属順天堂医院院長。
心臓を動かした状態で行う「オフポンプ術」の第一人者で、これまでに執刀した手術は8000例ほど。成功率98%以上。
2012年、松戸市民栄誉賞、蓮田市民栄誉賞、埼玉文化賞、受賞。主な著書に『一途一心、命をつなぐ』(飛鳥新社)、『この道を生きる、心臓外科ひとすじ』(NHK 出版新書)、『熱く生きる』(セブン&アイ出版)、『あきらめない心 心臓外科医は命をつなぐ』(新潮文庫)などがある。趣味のゴルフでは、年間40ラウンドほどを楽しむ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドナ

3
天野先生は100%尊敬に値する医師です。2018/12/02

モビエイト

2
天野篤先生の本。心臓外科の第一人者としての話は説得力があり、病院、先生を選ぶ上で参考にもなります。2018/08/25

みみりん

1
心臓のことがよくわかった。こんな医師ばかりだったら佳いのに。PC画面しか見ていない医師多い。 山中先生もそうだけど、家族が病気で医師を目指される方はやはり患者の身になって考えてくださるのかな。2019/03/17

すねいぷー

0
穏やかな語り口。信じられないほどの手術件数をこなし腕を磨き続け、ついには天皇陛下の執刀医に。ひたむきさに感銘を受けます。こんな医師に手術してもらえたら患者も本望なのだろうな。2024/02/28

犬好き 悠々

0
医療の難しさが伝わった。手術をしても助からない患者も当然発生するし、むしろ術後のケアが重要だ。医者である以上は、生死の現場で働くため目の前で人が死ぬ現場を目にする。医者も神様ではない。診察の間違いも発生する。ただ、多くの医者が患者を助けたいと努力している。まずは自分自身の体調のケアから始めよう。2020/03/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12972923
  • ご注意事項