出版社内容情報
家族の認知症介護は、いくらケアマネージャーやヘルパーなどの手を借りても、配偶者や子供たち、特に女性が中心となって担うケースが多い。愛する家族をやさしく介護したい、気持ちよく過ごしてほしいとは思いながらも、病気を知ったときのショック、不安、苛立ちや疲れなどからつい大声で叱ったりしては自分を責める人が多い。「人まかせにしたら冷たい嫁だと言われる」「自分の親なのだから人にはまかせたくない」「家族が認知症だということが恥ずかしい」といった理由から、介護をすべて自分で抱え、そして疲れ切って、心や体の病いに倒れてしまう人さえ少なくないのだ。虐待やネグレクト、最悪の場合には殺人に発展することさえある。「やさしい介護をしたいと思うなら、自分にやさしくなること、自分を大事にすることが一番大事」と著者は訴える。「患者さんの食事ばかり気にせず、自分の好物を食べて、ジムやヨガに、温泉も行きなさい。まかせられる介護をすべて人にまかせればいい。あなたは家族にしかできないことをしてあげればいいんですよ」。 著者のやさしい言葉が、介護に疲れた人の心にしみる。【著者情報】板東 邦秋(ばんどう くにあき)1981年日本医科大学医学部卒業、藤沢市民病院脳神経外科部長を経て、2006年ばんどうクリニックを開院。認知症や抗加齢および脳卒中の専門医であり、日体連スポーツドクターも務める。
内容説明
H=否定しない、S=叱らない、S=説得しない、A=焦らせない、K=傷つけない、B=びっくりさせない。認知症介護の基本は「HSS・AKB」。これだけ知っていればじゅうぶんです。
目次
序章 介護される人、介護する人どちらにもやさしい介護を―「やさしくしたいのにできない」家族なら当たり前
1章 早くわかるほど、やさしくなれる―「あれ、おかしいな?」と思ったときの第一歩
2章 正しく知れば、やさしくなれる―わからないから不安が大きくなる
3章 心に寄り添えば、やさしくなれる―病気になっても「心」は失われない
4章 自分を大事にすればやさしくなれる―他人に任せることは、「恥」でも「逃げ」でもない
著者等紹介
板東邦秋[バンドウクニアキ]
1981年日本医科大学医学部卒業、順天堂大学脳神経外科入局。藤沢市民病院脳神経外科部長を経て、2006年ばんどうクリニックを開院。認知症や抗加齢および脳卒中の専門医であり、日体連スポーツドクターも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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