出版社内容情報
がんについての情報は書店やインターネット上にもあふれ、現在の医療の不備などを書き連ねて医療不信を煽る書籍やサイトなども増えている昨今、自分や家族などが「がん」に直面したときに、適切な情報を得て、納得できる医療に出会うにはどうしたらよいのでしょうか。本書では、がんの“審判”ともいわれる病理専門医が、がんの虚像と実像を解き明かしつつ、がん医療の最前線をお伝えします。「“がん”宣告は人生にとって大きな試練であることは間違いありませんが、がんの実像をつかみ、得体のしれない悪魔にでも取りつかれたような絶望感からは抜け出してほしいと思います(中略)読者の皆さんや知り合いが、過剰ともいえる玉石混合の医療情報に振り回されず、医師との信頼関係を築き、納得した医療を受けられるようにするにはどうすればよいのかについて、なるべく率直にそして正直に綴りました」(本文より)
内容説明
病理医は、がん診療の“縁の下の力持ち”!!がんの「放置」は是か非か?がんの“審判”ともいわれる病理専門医ががんの虚像と実像を解き明かす!
目次
第1章 がんの“審判”、病理医(病理医は、がん診療の“縁の下の力持ち”;病理医が「がん」を見きわめる方法 ほか)
第2章 がんという虚像と実像(たとえ同じ部位のがんでも、百人百色;病理医によっても意見が分かれることがある「がん」の実像 ほか)
第3章 医療に振り回されないために(健診の結果に一喜一憂するのは当然、でも時間のムダかも;がん診断につきまとう危ない話 ほか)
第4章 もし「がん」を宣告されたら(「がん宣告」の翌日から、すべきこと;病理レポートは、読み解けなくてよい ほか)
著者等紹介
福嶋敬宜[フクシマノリヨシ]
1964年宮崎県生まれ。1990年宮崎医科大学卒業、NTT関東逓信病院臨床研修医・専修医。1995年国立がんセンター研究所支所臨床腫瘍病理部リサーチ・レジデント。1997年国立がんセンター中央病院臨床検査部医員。2001年米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部病理部研究員。2004年東京医科大学病理診断学講座講師。2005年東京大学大学院医学系研究科病理学講座講師。2006年東京大学大学院医学系研究科病理学講座准教授、東京大学病院病理部副部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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