内容説明
上方落語界最長老がつづる、人生のこと、芸のこと、日本のこと。
目次
第1章 人生のこと
第2章 芸のこと
第3章 日々のこと
著者等紹介
笑福亭松之助[ショウフクテイマツノスケ]
1925年、兵庫県神戸市生まれ。本名、明石徳三(あかし・とくぞう)。楠尋常高等小学校卒業。戦時中は三菱電機神戸製作所に勤務。終戦後、落語家を志し、1948年に五代目笑福亭松鶴に弟子入り。落語家と役者の垣根を越えた「芸人」としてテレビ、舞台などで幅広く活躍する。1959年、『吉本ヴァラエティ』(後の吉本新喜劇)に出演し、作・演出・主演の三役をこなす。1973年、明石家さんまが弟子入り。1996年、テレビ朝日系『ニュースステーション』にコメンテーターとしてレギュラー出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぜんこう
24
松之助師匠が他界されてから図書館で本書の存在を知って借りてみました。 他の芸人さん同様の小さい頃からのやんちゃ自慢もありますが、松之助の師匠の五代目松鶴、四代目米團治との師弟関係、そして明石家さんまとの師弟関係を読んでると羨ましくなります。前に読んだ小松政夫さんと植木等さんの師弟関係にも負けず劣らずです。 師匠は運命を信じる、と明言しておられます。こうやって師匠の人生を知ってしまうと僕も運命を信じていいかと思います。 それと体験も交え、戦争には強く反対していたのには強く共感できました。2019/03/03
テクパパザンビア
24
亡父より二つ下で楠尋常小学校も一緒で昔オヤジがこんな事を話してたなぁ〜と懐かしなった。兄弟子の松鶴&人間国宝桂米朝の事に一切触れないのも明石家さんまの師匠としての意地か( ^ω^ )破天荒なイメージでしたが理屈っぽい めんど臭そうなオッさん、それもまた良い。2017/03/23
ばんだねいっぺい
21
師匠は、尊敬すべき勉強家。「即時即魂」を明日から。師弟での手紙のやりとりのエピソードは、目元が熱くなる。2016/11/28
わらわら
9
落語家という記憶よりも「てなもんや三度笠」や吉本新喜劇に出演していたという記憶が強い。弟子明石家さんまさんと共演していたテレビを見て素敵な師匠さんだと思ったことも思い出す(瞳が実に優しそう)。年号の節目にこの本を読み、松之助さんの時代と共に昭和から振り返る(昭和初期は生まれていないが)太平洋戦争が起こった背景がよくわかる。破天荒な生き方にも世間が許す昭和の時代が懐かしい。草や木のように生きられたのと違うかなぁ笑福亭松之助さん。実際の落語が拝見できなかったのが残念である。2019/04/27
massn
2
吉本新喜劇の創始メンバーだったんですね。 落語は芝居である。2019/03/30