出版社内容情報
19歳で起業した保育園、これからの子育てのヒント
高校時代、ニュージーランドで触れた「学ぶことの楽しさ」。
日本に馴染めなかった19歳の若者が志したのは「一人ひとりの子どもの興味関心」にもとづいた保育だった。
理想はその通りだけど、現実的じゃない。
そう言われながらも諦めず、走り続けた10年間の保育園事業。東京、埼玉、神奈川とその数を増やし、作り上げたのが「探究型保育」だった。
個性的でありながら「一人ひとり」に寄り添う保育を実現できた理由とは? 保育・教育・子どもの成長のエビデンス。最新のテクノロジー、そして経験と熱意が作り上げた「個別最適」を実現する実践的保育のノウハウとは?
子どもの可能性を最大化するヒントと、保育業界にとどまらない「子どもを育てる」すべての人に贈る、注目の1冊。
発行:株式会社日本ビジネスプレス
発売:ワニブックス
【目次】
はじめに
第一部 2050年の保育 子どもたちの可能性
第1章 探究型保育とは何か
「探究」とはなにか? なぜ求められるのか?
・子どもたちの持つ能力とは
・「知識偏重から主体的な学び」に転換する方法
第2章 子どもの力を最大化する「保育」とは
いつ、どのくらい、どんな教育が、未来への「最良の投資」になるのか?
・教育は「早く」「長く」するべきか?
・「教育の質」はどこで差がでるのか?
・「質」「継続」「探究」―三位一体で育む、子どもの未来
・幼児期の体験が後に与える影響
・成長の個人差を埋める「発達の可視化」
「主体性を育てる」はどうすれば実現するのか
・「やりたい」はなぜ重要なのか
・心理学・教育学が示す「やりたい」の効用
・脳科学観点から見た効果
第3章「探究型保育」これまでとどう違う?
少子化時代における保育の役割
「探究型保育」はこれまでと何が違うのか
・一斉型保育の「これまで」と「これから」
・探究型保育にあるエビデンス
・非認知スキルとは?
・探究型が育てるつの非認知能力
第4章 2050年の保育者
保育士は「子ども遊ぶ」だけ?
・保育士に求められる多様なスキルと研修の充実
・保育士の社会的評価はなぜ低いのか?
・保育の可視化の必要性
・保育士の価値を高めたニュージーランド
・保育の課題を解消する「テクニカルサポート」
・「デザインマップ」でアイデアを可視化する
Column1 AI時代を生き抜く「人間の力」とは?
第2部 2050年の保育 主体性を育む方法
第5章 「探究型保育」の原点
日本の教育は子どもの「主体性」を生かしきれていない
・探求が変えた自分の可能性
・幼少期と柔道
・高校進学後の転機
・最大の転機「ニュージーランド」の衝撃
探究型の保育園はなぜ必要だったのか
・待機児童問題と主体性への思いが19歳での起業に
・大きく舵を切り始めた「保育事業」
・ナビゲーションツール「らいくる」開発
第6章 実例「探究型保育」
子どもたちの主体性を育てる3つの共通点と4つの新たな取り組み
・海外の先進的幼児教育との共通点と相違点
子どもたちの「つぶやき」を「タイムリーに拾う」
・つぶやきを拾う
・「タイムリー」に発展させる
子どもたちの「クリエイティブタイム」
・発達を育むクリエイティブタイム
・発達の段階によって育まれる力
子どもたちの“探究の場”を広げる「地域資源」
・事例1:ホームセンター
・事例2:ラーメン屋
・事例3:自動車整備工場
子どもたちの「環境デザイン」と「コーナー」の重