出版社内容情報
「情熱大陸」出演で話題!
現代ショートショートの旗手、最新作。
月曜日は気分が沈む……
注文した料理がなかなかこない……
スマホの充電がすぐなくなる……
「そんな依頼はおれにまかせ――
ないでほしい。ぜったいに。」
「憂鬱な出来事」の裏にひそむ〝秘密″をイヤイヤ暴く!
どこか冴えない探偵のショートショート。
【収録作品紹介】
足を踏まれる
「私、電車でよく足を踏まれるんですよ」「お気持ちはお察ししますが、あいにく私は探偵でして……」――気乗りしない依頼のはずが、ある組織の存在が浮き彫りに……。
料理がこない
「自分よりあとに注文した人の料理がいつも先にくる」――どうにかできる問題ではないはずの依頼に困惑するも、陸上のユニフォームを着た若者が暗躍しているのを見つけ……。
ジャンケンでいつも負ける
「完全にたまたまでしょ」――しぶしぶ調査に乗り出した先には、怪しい闇賭博場が。
そこには、あいこにすら一度もならず、すべての相手に勝ちつづける男がいて……
靴下をよくなくす
「とにかく、気をつけるしかないんじゃないか」――そう思われた矢先、「うちの家は昔からやんちゃだからよくなくなります」と、謎すぎるコトバを口にする女性と出会い……
スマホの充電がすぐなくなる
「なんでこんなに減るんだろうって、毎日すごく憂鬱なんです」――どこから突っこんでいいものかと思い悩んだが、ある大学教授のスマホの使い方に愕然とし……
――など、誰にでもある「憂鬱な出来事」の裏側にある秘密を“意外な視点”で暴く。
「情熱大陸」出演で話題の現代ショートショートの旗手による9篇を収録。
内容説明
「お気持ちはお察ししますが、あいにく私は探偵でして…」―気乗りしない依頼のはずが、ある組織の存在を知り…。―『足を踏まれる』どうにかできる問題ではないはずの依頼に困惑するも、ユニフォームを着た若者達がこそこそ暗躍しているのを発見し…。―『なかなか料理がこない』「完全にたまたまだよね」―しぶしぶ調査に乗り出したところ、すべてのジャンケンに勝ちつづける怪しい男がいて…。―『ジャンケンでいつも負ける』「とにかく、気をつけるしかないんじゃないか」―そう思われた矢先、“やんちゃな家”を持つという女性があらわれて…。―『靴下をよくなくす』どこから突っこんでいいものかと思い悩んだが、ヒアリングを重ねるうち、ある大学教授のスマホの使い方に愕然とし…。『スマホの充電がすぐなくなる』
著者等紹介
田丸雅智[タマルマサトモ]
1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。書き方講座の内容は、2020年度から小学四年生の国語教科書(教育出版)に採用。2021年度からは中学一年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。17年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
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