出版社内容情報
ここ数年、語られるようになった「エシカル」という言葉。直訳すると「道徳的な、倫理的な」という意味ですが、人や地球環境への配慮、社会や地域に対する貢献に関する考え方や行動を表す言葉として定着しています。「エシカル消費」「エシカル・マーケティング」などと使われています。
著者は、「麹町皮ふ科・形成外科クリニック」院長として日々の診療に携わる傍ら、「予防医療研究協会」理事長として、未曽有の少子高齢化を迎える日本の医療を守るため予防医療の重要性を問い続けています。そして、人と医療の未来を守るためには、今こそ、個人個人が「エシカル・マインド」を持ち、金銭的そして物質的な個人の欲望と現代日本の悪弊を見直す必要があると問いかけます。そのための、医療の最前線の現場からの39の提言は、世代を問わず耳を傾けざるを得ない問題を孕んでいます。
巻末に、2021年5月に逝去された、免疫と腸内細菌のオーソリティ、藤田紘一郎先生との対談を収録。
目次
第1章 “医療”を疑え(風邪で病院に行くのは無駄。;副作用に苦しまない方法は一つだけ、「薬を飲まないこと」。 ほか)
第2章 日本の食卓は“毒”だらけ(「おいしい」を疑え。;「薬をきちんと飲めば何を食べてもいい」と言う医者を信じるな。 ほか)
第3章 生きる価値をどこに求めますか?(高級時計や車を持っている人がすごい、わけではない。;鶏を自分でさばく自信のない者に肉を食べる資格はない。 ほか)
第4章 腸内細菌博士・藤田紘一郎先生と語る「これからの医療に大切なこと」(免疫力を高めるのは、難しいことではない;美しさは、どこからくる? ほか)
著者等紹介
苅部淳[カリベジュン]
麹町皮ふ科・形成外科クリニック院長、予防医療研究協会理事長。順天堂大学医学部を卒業後、東京大学附属病院で初期研修を行い、東京大学附属病院形成外科に入局。埼玉医科大学形成外科助教、山梨大学形成外科助教・医局長を経て現職。ともに医師である両親の仕事をする姿を見て、小学生の頃から医師を志す。形成外科医として日々、診療を続ける傍ら、世界にも類を見ない少子高齢化社会に突入する日本の未来のために新たな「医療」「医学」の在り方を研究、提言する予防医療研究協会の理事長として、予防医療の重要性を訴えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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