ワニブックス〈plus〉新書
目からウロコの円高経済学

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  • サイズ 新書判/ページ数 175p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784847065279
  • NDC分類 338.952
  • Cコード C0233

内容説明

東日本大震災後の円相場急騰を受けて叫ばれる「円高不況」論は本当か?マーケットを知り尽くした元日銀外為チーフディーラーにして現在、大学で教鞭を取る著者が、「そもそも景気長期低迷の日本の円がなぜ高いか?」などの入門編から、これまでベールに包まれてきた政府・日銀による市場介入の実際、今後の展望まで、円高報道の誤解を丁寧に解きほぐしながら市場の真相へ導く。山形県知事時代に財政再建・健全化を実現した経験・実績から地方の中小・零細企業について講じる「超円高時代の地方の生き残り方」も必読。

目次

第1章 なぜ円高の波は止まらないのか?―円相場変動のカラクリを知る
第2章 円高は「善」か、「悪」か?―マスコミに植えつけられた誤解を解く
第3章 日本銀行は円相場を操ることができるのか?―元外為チーフディーラーが教える日銀の役割とその実態
第4章 円高に潰される前に、地方よ、自立せよ!―超円高時代の地方の生き残り方
第5章 財政破綻の不安を抱える日本をこう生きる!―円高を受け入れ、チャンスと捉える思考法

著者等紹介

齋藤弘[サイトウヒロシ]
1957年山形県生まれ。81年東京外大卒、89年ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院(SAIS)修了。日本銀行入行後、86~90年国際通貨基金(IMF)を経て、外為チーフディーラーとして政府・日銀による市場介入を陣頭指揮。その後、モンゴル外為市場創設向け知的技術支援、BISバーゼル銀行監督委員会、東南アジア・オセアニア中央銀行役員会議等国内外を奔走。99年預金保険機構にて特別公的管理銀行(旧長銀・日債銀)の破綻処理実務統括者として金融危機に対処(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OTIUM

3
著者は円高に肯定的ですね。円高・円安どっちが良いのか、円高だと海外に投資しやすくて良いには同意しがたいです。国内への投資が減れば国内の景気は良くならないでしょう。急激な円安はインフレになってしまうし。100-120円ぐらいが良いかなぁ。2012/02/14

Naota_t

0
メディアは円高になったら云々かんぬん、円安になったら云々かんぬんと喧伝しているが、円高には悪い面しかないということは決してないのは確かだ。 途中まで為替の分かり易い入門書の体裁になっているのだが、第4章から円高とは直接関係のない、著者の山形県知事だった自慢話が始まるのが残念だった。 円高になったら、その内に円安は必ず訪れるし、その時の為替状態を否定するのではなく受け入れて、そこでよりよい道を模索することが大切だと思った。 2014/03/10

ピラックマ

0
円高が続くと困る業種はなんでしょうか。それは輸出をメインとした企業です。 自動車や大型家電等の製造・輸出企業は、取引規模が大きくなればなるほど、円高による損失が大きくなってしまいます。そしてそういう企業こそがメディアにとっては最大の広告主です。もし円高が続いて企業の収益が下がってしまったら、おそらく広告費が大きく削られ、新聞やテレビへの出稿が大幅に減ります。そうなると、最終的に困るのはただでさえ広告収入が激減している大手メディアなのです。2013/01/30

mosak15

0
円高は日本経済にとって害悪でしかない。これはあくまでも一方的な見方にすぎず、円高によってメリットを享受している企業もある。このような提起から日銀の役割、地方の自立に話は膨らんでいき、円高という現状から何を学ばなければならないのかとつながっていく。物価の安定を第一においてる著者だからこそインフレを嫌っているのはわからなくもないのですが、貨幣乱造の件は賛同しかねます。分配の問題さえクリアできれば現状のデフレギャップを埋める良策でしょう。2012/10/02

Uたロー

0
国は無意味な為替介入などせずに、企業が海外投資をして得た利益を国内に還元しやすくするために、或いは、海外からの投資や企業進出を促すために、規制を緩和し税制を簡素化すべきだ。2012/09/06

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