内容説明
誰も語らなかった身体障害者のセックス。タブーに挑戦しつづける命懸けの奮闘記。
目次
自立を勝ち取った初体験物語
風俗バリアフリーをめざして
初めてのプラトニックラブ
薬と鬱地獄から奇跡の生還
「絶対安静」がくれたもの
よく学び、よく遊んだ時期
一人暮らしができる喜び
本当のバリアフリーって?
生身のコミュニケーションを大切に
「熊篠邸の地下室」が屋上になる日
熊篠慶彦、宮台真司に会いに行く
著者等紹介
熊篠慶彦[クマシノヨシヒコ]
1969年、神奈川県生まれ。2000年、『週刊宝石』に障害者の性をテーマにした手記を発表。注目を浴びる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
faux-stendhalien
1
四肢痙性麻痺である著者の熊篠氏。「僕はセックスに情熱を注ぐ障害者」「どうして、僕らが『セックスしたい』って言うと、そう眉をひそめるかなぁ?」と、不文律的にタブーとされる問題に当事者として声を上げる。その論調は、宮台真司が巻末で「熊篠さんの語りにはルサンチマンがないんです」「『障害者全員のために立ち上がろう!』みたいな社会運動家的な気負いもない」と指摘するように、湿り気がなく、時に暑苦しい程のエネルギーに満ちている。彼は障害者のAVに出演するなど、紛れもない行動家。この本によって私は蒙を啓かれた思いがする。2017/01/01
yocoutad
1
対談あとがき宮台信司2012/08/18
しぃたろ@記録の一部が消失:(
1
障害を持つ方が書いた本は多いけれど、本書はそれらと全く違う物だと思った。著者は法律や制度が悪いと訴えている訳では無い。障害者でも自分次第で健常者の何倍も幸せになれるという事を伝えている。真っ直ぐに"生"を見つめていて素晴らしいと思った。2011/10/10
里見リーダー
1
下半身のバリアフリー2010/01/20
Mana
0
障害にも色んな種類があるから一概には言えないけど、本当に見た目や何かが少し"一般"と違うだけで中身はみんな一緒の人間だなぁと思えた。彼の意思や自由な主張がバリア無く読みやすい!2016/11/24