内容説明
ともに思想家である内田樹と鈴木邦男が、己の頭脳と身体で語り尽くした超「対談」待望の第二弾!!
目次
第1章 世界史のなかの日本史
第2章 国際情勢の変化と日本
第3章 属国ニッポンの行く末
第4章 木と樹のマンガ文化論
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年東京都生まれ。思想家、武道家。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程中退、現在は神戸女学院大学文学部名誉教授。合気道凱風館師範。『私家版・ユダヤ文化論』(06年、文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(09年、新潮新書)で新書大賞2010受賞、第3回伊丹十三賞受賞
鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年福島県生まれ。67年、早稲田大学政治経済学部卒業。70年、同大学大学院政治学専攻中退。同年、サンケイ新聞入社。73年、同社を退社。元一水会代表。「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」共同代表。武道家として、合気道三段。富木流合気道から柔道にも進み、柔道三段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
12
グローバリゼーションとは、世界市場を相手にする企業活動であり、個人、国家をも超えた合理性を要求する。国家の記憶とは歴史であり、個人の記憶とは、人間的なものであり、共同体の歴史でもある。グローバリゼーションはそれらを否定し、ただただ、今現在の対応を迫る。この流れに、日本もアメリカも歴史も政治家も、我々個人の巻き込まているんだな。2017/02/18
yuzyuz_k
9
この様な対談や鼎談の本は、少し寝かせて読むのが好きです。 変わらない本質が炙り出される様でもあり、作家さんの考えが変化しているかもと妄想も出来るからです。自分の考え方も。 内容は、互いが師であり弟子である様か対談でした。読者にわかりやすい様に、その様にしてくれたんだと思います。 ただ、1を読んでからをお勧めします。私は読んでないとので・・・2018/02/16
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
8
「『偉そうに、断定的に、定型的な言葉づかいで、同じことを何度も言うやつ』はおおかただれかの請け売りをしていると判じて過ちません。自分の頭で考え、自分の言葉で語る人、独立独行の人は、そうはなりません。」内田樹さんの言葉ですが、まさにこの言葉の通りの独立独行の二人の刺激的な対談でした。国際情勢から武道、マンガにまで話題が広がります。2019/04/23
teddy11015544
8
はい、刺激的な面白い対談でした。思うに現在の右と左の定義とは、理想を信じて国家や歴史のあり方に自虐的になって知識人ぽい顔をしようとしているのが左翼で、現実に拘泥して国家や歴史について無自覚で根拠のない自信にとらわれて反知性主義万歳と開き直っているのが右翼だな。忘れるな、圧倒的なボリュームの良識のある人々は何も言わずにバランスを取っているぞ。ときにおもしろい方に流されそうになるけど。とほほ。2017/03/04
元よしだ
7
読了~ “1”ほどぐっとこなかったです 変わったのは自分??2019/01/18