出版社内容情報
三つの全学連と活動家の現在/右翼も左翼も「信用回復運動」を/「帰ってきた脱走兵」とベ平連同窓会/宿命の対決/東大全共闘の謎/右翼標榜愉快犯と義勇軍/新・スパイ大作戦と「組織防衛」/『現代の眼』が領導した「政治の季節」/丸山実の受難と新雑誌『X』『21』/思えば左翼も右翼もマンガだった/「朝露事件」と滝田修とストリッパー/みんな<故郷>に戻ってくる/解説・宮台真司
内容説明
革命の夢無残。三部作、堂々の完結!!新左翼随伴民族派論客=鈴木邦男が10年間書き綴った過激派への愛惜。
目次
三つの全学連と活動家の現在
右翼も左翼も「信用回復運動」を
「帰ってきた脱走兵」とベ平連同窓会
宿命の対決―中核派との闘い
東大全共闘の謎―安田講堂攻防戦はなぜ学生運動の天王山だったのか
右翼標榜愉快犯と義勇軍―大学受験(?)「脅迫文の書き方」教室
新・スパイ大作戦と「組織防衛」―時代に取り残された偏屈な人々
『現代の眼』が領導した「政治の季節」
丸山実の受難と新雑誌「X」「21」
思えば左翼も左翼もマンガだった〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
8
開き頭に中核派本多延嘉書記長虐殺を報じる中核派機関紙『前進』を、閉じ尻に戦時中の新聞をもってくる男の「がんばれ!!」をどうとるか、皆様に委ねよう。鈴木の言動は全て計算づくである。塩見孝也(元赤軍派議長)に対する宮崎学と鈴木の態度を比較すれば、鈴木がどういう男かよく判る。塩見というのは一人で日本の新左翼運動をブチ壊したとんでもないクズだ。宮崎は塩見のスキャンダルを告発して先鋭的に対立する。これがまともな対応だ。対して鈴木は、そこらのストーカーも裸足で逃げ出すほどの粘着っぷりで底意地知れぬ嫌味を延々と続ける。2021/12/16