内容説明
「戦後のこの世はマボロシ」と言いつのる父。その言葉の呪縛に抗い、娘は生の確かな根拠を求めて彷徨う…。溢れるように綴られた「生存」への旅。
著者等紹介
殿谷みな子[トノガイミナコ]
1951年3月3日、徳島県生まれ。作家。武蔵大学人文学部大学院修士課程修了。大学在学中に書いた小説が、檀一雄・林富士馬らの同人誌『ポリタイア』に掲載され、1977年に処女小説集『求婚者の夜』をれんが書房新社より上梓。同書が1979年早川書房で文庫化されたのをきっかけに『SFマガジン』に短編を発表しはじめる。1979年~81年ロスアンゼルス滞在
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