内容説明
独学で20世紀の地球を代表する作曲家となった武満徹と、若くして現代音楽の旗手となった黛敏郎。一年余のあいだに相次いで世を去ったこの二人の朋友の曲を最も多く指揮してきた著者が、畏怖と親愛を抱きつづけた40年来の交流を、さまざまなエピソードを交えて縦横に語る。
目次
1 「異星人」武満徹(「現代音楽」と「現代の音楽」;武満徹と黛敏郎の関係;始まりは打楽器奏者 ほか)
2 「温かい天才」黛敏郎(温かく強情な黛敏郎;早くから注目を浴びた天才;黛夫妻、芸大に来校す ほか)
3 二人の音楽(テレビ屋で終わってほしくない;作曲活動への復帰を願う;黛敏郎が果たした役割 ほか)