内容説明
ズル賢くて心優しいホームレスや親の虐待から逃れてきた家出娘、腹を空かした外国人や震災便乗の政治屋・宗教屋たち…。難波高島屋前、新宿駅西口などの路上に愛犬とともに寝起きしながら、反権力・反天皇の辻説法をつづける日々のなかで出会った人々との交流を綴る。おもしろうて、やがて哀しき平成大都市人間模様。
目次
1 天皇と阪神大震災(天皇の大震災見舞い;皇民化教育の恐しさ ほか)
2 ルンペン作家、奪戦(高崎山の猿;指輪と象牙のパイプ ほか)
3 愛すべき小悪党たち(「一一九番」と呼ばれるわけ;ホームレス百態 ほか)
4 心暖かき人たち(浪速人情模様;心の病いをもつ人びと ほか)
5 気まま人生の哲学(良い友を持ちなさい;私の宗教観 ほか)