内容説明
自然分布している範囲内に存在する種、つまり在来種に対して、それ以外の地域または生態系に人間が持ち込んだ種を移入種という。アライグマ、マングース、ブラックバスなどの移入種によって、従来の生態系が壊されたりして、大きな影響を受けている。本書は、北海道から沖縄まで、全国の移入種問題を追い、その対策を考える。
目次
第1章 食害される島―東京都・小笠原諸島小笠原村
第2章 リュウキュウヤマガメの憂鬱―沖縄県・沖縄島
第3章 水面下の攻防戦―京都市北区・深泥池
第4章 野生化するペット―北海道石狩・空知・胆振地方
第5章 裏目に出た「天敵導入」―鹿児島県・奄美大島
第6章 野生のサケはどこにいる?―北海道日本海地方
第7章 希少ワシを空に放て―北海道東部地方
第8章 移入種が脅かす日本の生物多様性