内容説明
アジアの村々で展開された縁の革命と、ODAの農業援助などによる農業の近代化は、何をもたらしたのか?それは農民の暮らしを豊かにするどころか、逆に不安定化させ、農業の破壊と環境の破壊をもたらすばかりであった。しかし、そうしたなかでアジアの伝統的農法、循環型農業、自然農法、複合小農業といった、もうひとつの農業づくりが試みられている。本書は、こうした農民の実践を支援するNGOの人々が、豊富な経験と研究、調査をもとにレポートし、アジア農業の現在と未来を考える。
目次
豊かさが貧困を生み、生産が破壊を生む
カンボジア―食糧増産援助の波紋
利権としての食糧援助
いかにして農民は自己決定権を失ったか
生き方を取り戻すタイ農民
いかにして地域の資源を取り戻すか
越境する志
“つなぐ”ということ
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- 和書
- ジェノサイドと現代世界