出版社内容情報
クマの大量出没が大きな話題となり、主要因は「個体数増加」という。あまりに安易な報道が多い中、NHK広島放送局が「分布のドーナツ化」という著者の主張に沿った番組を作成したことで、個体数増加要因論に疑問を投げかける論調もでてきた。
「分布のドーナツ化」が多くの研究者の賛同を得ているわけではないが、かつての森林破壊や気候変動(温暖化)などの環境の変化、それに起因する生物多様性の劣化という問題を抜きにしてクマ問題を語ることはできない。そしてそれは決してクマだけのこととして矮小化することができない、「人間社会と自然の相互作用」の一側面としてとらえるべき重大な問題なのではないだろうか。そのため、本書では、できる限り多角的な視点から問題を見つめた。
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